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自然観察ガイドブック出す・動植物の生態を網羅

2013.4.8(八潮市)
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 八潮市環境リサイクル課はこのほど、市民との協働による自然観察ガイドブック「2012やしおの自然〜市民参加による自然環境調査」を刊行した。子どもたちにもわかりやすく市内の自然の現況を解説したガイドブックで20数年前に市が業者委託で刊行したガイドブックの改訂版。
 今回は2011年5月に調査員を公募、自然保護活動や自然に興味のある市民30人が集まり、NPO法人の指導で7月から5季にわたって行われた。調査地点は、昔ながらの屋敷林や水路などがある国の文化財に登録されている「和井田家」、水辺の樹林や草花がみられる「中川鶴ケ曽根」、多様な樹木や葛西用水の水辺がある「松之木公園」、湿地環境が広がる「大曽根ビオトープ」の市内の代表的な自然が残る4地点で、四季を通じた、動植物の生育や生息を実際に撮影し確認した。
 「中川鶴ケ曽根」では、環境省レッドデータブック2012で準絶滅危惧種にランクされている「ノウルシ」の開花も四月に確認できた。ここは河川のため種などが流れ着き外来種の草花が多いのも特徴。「大曽根ビオトープ」では、準絶滅危惧種の草花「カワヂシャ」「ミズアオアイ」「タコノアシ」も観察できた。
 この調査により、市街化が進みつつある八潮市にも自然と触れ合える自然空間がまだ残っていることを再認識した。調査員が撮影した動植物の写真を中心に、イラストや解説で構成した。ガイドブックでは、巻末でこれからのみちすじとして「守るべき動植物が生きていた元の環境と、失われた環境とその失われた背景をよく知ることが重要。市民と行政が力を合わせて具体的な保全目標と対策を共有し同じ方向を向いた活動をし、多くの市民のマンパワーが必要」と結んでいる。
 ガイドブックはA4版、53nで1500部印刷。市内全小中学校に50冊を配布したほか、4月から市環境リサイクル課などで閲覧が可能、希望する市民には無料で配布する。同課では「市民に調査に参加してもらうことで、都市化が進む中、市内に残る貴重な自然の現状と守っていくべき自然を知ってほしいと企画した。子どもたちには、このガイドブックで身近な自然について学習して、自然の大切さを学んでもらえれば」という。
 〈問い合わせ〉市環境リサイクル課TEL996・2111。

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