トップニュース

綾瀬川で水陸大掃除・カヌーと自転車使って

2018.6.25(草加市)
ニュース写真
 草加市の二つの市民団体が10日、市内を流れる綾瀬川で、“水陸同時クリーン作戦”を実施した。「草加パドラーズ」(木村高明会長)と「SNI自転車部(埼玉)」(木村智子代表)。たまたま「彩の国埼玉環境大賞受賞者」表彰式で隣り合わせたのをきっかけに、互いに意気投合し、水上と陸上から綾瀬川のごみ回収に取り組むことになったもの。10日の作戦は、3月に次いで2回目。このクリーン作戦で、かつては全国一汚い川とされた同川の観光資源化を目指すメンバーらは、「ゆくゆくは海の環境保護にもつながる」と活動を継続していくという。

 「草加バトラーズ」は4年前から、綾瀬川でカヌーを使い、定期的に浮遊ごみなどの清掃をしている。一方、「SNI自転車部(埼玉)」は3年前から、“サイクルトレーラー(自転車用牽引荷台)”を付けた自転車で、国道298号線など県内の主要道路にポイ捨てされたごみの回収を行っている。

 両団体は今年2月1日、さいたま市の知事公館で行われた「優れた環境保全に関する取り組み」を表彰する「平成29年度彩の国埼玉環境大賞受賞者」表彰式で偶然、席が隣り合わせ、同じ草加市内のグループということもあって意気投合した。

 綾瀬川はかつて、国の「全国一級河川水質現況」で、15年連続全国ワースト1(1980〜1994)を記録した。下水道の普及や浄化施設の稼働で、水質は大幅に改善されてきたものの、ごみの不法投棄は後を絶たず、水面や河川敷にはさまざまなごみが散乱、浮遊している。

 そこで両団体は水陸同時クリーン作戦を思い立った。

3月18日に続く2回目の10日、回収したごみは、ペットボトルなどを中心に45gごみ袋で5袋。座椅子や車の部品のような粗大ごみも回収した。回収ごみは、両団体がそれぞれ回収した分と合わせて、国土交通省江戸川河川事務所中川出張所(越谷市)により処分される。

 「草加パドラーズ」少年部の相原崚人君(12)(草加市立松江中1年)は「自分たちは良いことをしている自負がある。今後も環境美化に真剣に取り組む」と話し、金川玲太君(同)(同草加中1年)は「自転車など泥の中から引き上げるのは大変だったが、地域の清掃活動に貢献できた」(金川君)と充実した表情を見せた。

 「草加パドラーズ」の木村会長(61)や、「SNI自転車部(埼玉)」の布谷博之さん(45)は「プラスチックごみは、砕けてマイクロプラスチック(大きさ1_以下のプラスチック)となり、海水中の有害物質を吸着する。それが凝濃縮して生態系に影響し、人間にも影響する」と警告し、「粗大ごみなどが不法投棄されていると、犯罪者も増える。犯罪抑止効果や、観光資源化、環境保護のためにも今後も活動を続ける」と話していた。
>戻る