トップニュース

空き家が地域サロンに・「さかえ〜る」4/5開所

2018.3.26(草加市)
ニュース写真
 増え続ける空き家をどうするか、各自治体は頭を悩ませているが、草加市では4月5日から、空き家の一つが市民の機能訓練や憩いの場としてよみがえる。同市社会福祉協議会がオープンするもので、再生する施設は名付けて「さかえ〜る」。市民が気軽に立ち寄れる地域の拠点となる「市民が作る市民の憩いの場」を目指すという。空き家を“地域のサロン”にという試みは、今後、他の自治体にも大きなヒントになりそうだ。

 同市栄町1の1の14に開設される「さかえ〜る」は、築29年の2階建て(延べ床面積約200平方b)。昨年、亡くなった石川さきさんの自宅で現在は空き家。石川さんのおいで、煎餅製造販売業を営む池田国男さん(79)が所有している。

 石川さんが晩年、同協議会派遣のホームヘルパーの世話になっていたことなどから、池田さんは「ご恩返しのため」と同社協からの依頼を快諾し、空き家を貸し出すことになったもの。賃料は月額8万円(市介護保険課から家賃補助として月5万円、残金3万円は同社協負担)。

 借り受けたこの空き家を同社協は、「総合事業通所型サービスB」(要支援者などに対し、住民主体で機能訓練や集いの場など日常生活上の支援を提供する)としてよみがえらせる。利用は当面1階部分で、玄関手すりやスロープを約50万円かけて整備する。2階は今後、子どもの学習支援や子ども食堂などの利用を視野に入れているという。良好な環境で、栄町でいつまでも続くようにとの願いから「さかえ〜る」と命名した。

 利用は自分で来所できる市民で、月、水、木曜日の午前10時から午後3時まで。月曜は「おしゃべり倶楽部」(桑原晶子代表)、水曜は「野ばら会」(山本洋子代表)、木曜は「みんなの保健室 陽だまり」(服部満生子代表)の3団体が担当する。

 同社協は、3団体以外の支援団体も募集している。すでに3月5日からプレオープンしており、正式なオープン後、講座などで実費負担が必要な場合は市広報などを通じて知らせるという。

 担当の同社協の生活支援コーディネーター、白河部りつ子さん(45)は「友人の家に遊びに来た感覚になる戸建ての施設。サロンは市民の皆様のアイデアで住民憩いの場として育ててほしい」と地域の拠点として期待を寄せている。

 <問い合わせ>草加市社会福祉協議会TEL932・6770。
>戻る