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高額賠償独自に対応・市が「自転車保険」創設

2018.2.19(草加市)
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 草加市は大手保険会社と共同で自転車事故の加害者となった場合、上限1億円の高額賠償に対応するオリジナル傷害総合保険「入って安心! Rin Rin(りんりん)そうか」を創設し、今月から市役所本庁舎西棟1階の特設窓口で加入受付をスタートした。市内在住・在勤・在学者なら年齢を問わず、低額で加入できる。4月から県条例で自転車損害保険への加入が義務付けられる一方、従来の「市交通災害共済」は3月末で廃止されるため、オリジナル保険が注目を集めそうだ。同市交通対策課は「自治体が民間と開発した保険は県内では初めてではないか」という。

 同市は1万人当たりの交通事故件数が毎年、県内ワースト上位の事故多発地域だが、1965(昭和40)年代、交通事故の被害救済のために導入した「市交通災害共済」の加入者がピーク時(約7万9000人84年度)から激減し、近年は約4万人で推移し収支バランスが悪化している。このため、同市は県内他市(さいたま市や越谷市など)にならい、今春3月末までの受付分で廃止する。一方で、自転車事故の加害者への高額賠償事例が増え、見舞金支給だけの同共済ではカバーできず、市民から賠償責任補償付きの保険を求める声が上がっていた。

 同市は昨年5月、「加入保険料3000円程度、補償上限1億円」などの大枠の要件を定め、プロポーザル(企画提案)方式で保険の導入業者を公募した。その結果、「AIG損害保険」(本社・東京都千代田区)に決定し、保険の詳細、加入促進活動、取り扱い代理店、相談窓口の設置―などについて同社と協定書を交わし、オリジナル保険を創設した。運営は同社が行う。

   「りんりん保険」は、同市在住・在勤・在学者が対象。保険料は本人用プラン2000円、家族用も加入でき1人1000円。交通事故全般の傷害が補償対象で、死亡保険金のほか、入院保険金は1日目から日額補償(通院保険金はなし)、後遺障害・手術保険金も出る。個人賠償責任補償は1億円限度(本人用プラン加入者の配偶者・同居親族も補償対象)。4月1日から補償開始の「2018年度分の加入」は原則3月26日締め切り。途中加入も可能で、補償期間は翌年4月1日午後4時まで。4月27日まで、市役所本庁舎西棟1階の特設窓口で加入申し込みを受け付けている。

 市交通対策課の宮崎嗣久課長は「交通災害共済の見舞金制度を継続しながら、高額賠償にも対応した自転車保険の要素を取り入れた、交通事故全般を補償する市独自の保険。自治体が保険会社とオリジナル保険を開発したのは、おそらく県内では初めてではないか。共済のように低額で入りやすい設定にした」としている。早速、保険に加入した同市高砂の主婦、土井京子さん(59)は「買い物や趣味のサークルに行く時に自転車を使っているので、安心のため、家族3人分入りました」と話していた。

 <保険の問い合わせ>株式会社ウイック保険サービスTEL0120・305・668。
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