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「方言漢字」を学ぶ・サミットを開催

2017.11.20(八潮市)
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 話し言葉に方言があるように、漢字にも特定の地域でしか通用しない地域文化を象徴する「方言漢字」がある。この方言漢字を考え、街づくりに生かそうと、10月29日、八潮市垳の「垳ふれあい会館」で初めての「方言漢字サミット」(『八潮の地名から学ぶ会』主催)が開かれ、約40人が参加した。

 まず、早稲田大学の笹原宏之教授(51)(日本語学専攻)が、「方言漢字が教えてくれること」というテーマで基調講演。笹原教授は、“天橋立”のある京都府の一部地域では、

「しんにょう」に「日」を9つ書く場合、「厂」に「有」を6つ書く場合のいずれも「はいしだて」と読ませる例や、虫偏に老いると書く「蛯(ルビ・えび)」(北海道)など、各地の具体例をあげながら解説した。

 また、「八潮の地名から学ぶ会」の昼間良次さん(43)は、「『葛西用水』にみる方言漢字〜人、ヒ、メ、ムのどれが正解〜」という研究発表を行い、「葛」の下半分「勹」の中の文字が、立札や橋の欄干、東京都や八潮市などの場所によって「ヒ」「ム」「人+L」「メ+L」というように、漢字に違いが見られた、と発表した。

 最後に、同市垳の製菓会社「菊水堂」で製造されているポテトチップスや、花豆一粒を沖縄産の黒糖餡とカステラ生地で包んだ山口県の和菓子「垰(ルビ・たお)」など「方言漢字入りご当地アイテム」のお楽しみ抽選会も行われ、会場は大いに盛り上がった。

 筑波大大学院2年の遠矢良彦さん(25)は「実例のエピソードや知らない漢字のことを聞くことができてよかった」と話し、昼間さんは「来年の同じ頃に2回目の方言漢字サミットを開催し、市民まつりの1つに位置づけられるようにしていきたい」と意気込みをみせた。笹原教授は「辞書になく親から子へ伝えられている漢字がある。初めて知る漢字もあり、とても有意義な時間だった」と話していた。

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