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「笠森お仙」を紹介・19日まで、中央図書館で

2016. 11.28(草加市)
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 江戸後期の明和年間(1764〜71年)に“3美人”の一人としてもてはやされ、草加宿を舞台とした怪談話にも登場する「笠森お仙」を取り上げた、特別企画展「美人の里・草加…笠森お仙」が、16日から草加市松原の同市立中央図書館3階展示ギャラリーで開かれている。

お仙は、1751年に江戸谷中(現・東京都台東区)の笠森稲荷前の水茶屋(茶店)「鍵屋」主人、五朗兵衛の娘とされ、店の看板娘として評判となり、68年には、浮世絵師・鈴木春信の美人画のモデルになったため、江戸中の人気を呼んだ。

化粧や飾りっ気がなくても美しい、というお仙見たさに、笠森稲荷は参拝客が引きもきらず、「鍵屋」では美人画はもとより、絵草紙(絵入りの小説)や手ぬぐい、すごろくなどの“お仙グッズ”を販売し、大いににぎわったという。この様子は、御家人・大田南畝の「『半日閑話』笠森お仙其の外」(獨協大学蔵)に記されている。お仙は20歳の頃、幕臣の倉地政之助と結婚し9人の子宝に恵まれ、77歳で亡くなり、今も東京都中野区上高田の正見寺にお仙の墓が残っている。

美人で評判のお仙の名は、1865年に歌舞伎狂言作者・河竹黙阿弥の「怪談月笠森」(通称・笠森お仙)で取り上げられた。この怪談では、

お仙は草加名主・忠右衛門の子の姉妹(姉がおきつ、妹がお仙)とされる。物語は、恋のもつれから市助という男に殺された、おきつが化けて出るが、気丈なお仙が市助を殺し、姉の恨みを晴らす―というもの。

 企画展を主催した「江戸の歴史文化を楽しむ会」の福本伸二会長(68)は「お仙のキャラを今風にアレンジし、小中学生たちに興味を持ってもらい、草加を知るきっかけにしてもらいたい」と話し、同図書館は「『笠森お仙』の舞台となった草加のまちを誇りに思い、まちづくりにどう生かすかが今後の課題」と話している。12月19日まで。

<問い合わせ>草加市立中央図書館TEL048・946・3000。
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