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初の「重症心身障害者施設」・リラックスルームを設置

2016.11.15(草加市)
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 草加市は、新しい障害者施設「そよかぜの森」を市内柿木町の市障害福祉サービス事業所「つばさの森」に隣接して建設している。重症心身障害者向けとしては市内初の施設。特に重度の障害者らが、落ち着いた空間の中で、「音」や「光」、「映像」、「香り」などさまざまな刺激によって、心地よいリラクゼーション効果を得られる“スヌーズレン”のためのケアルームを設けているのが特色。スヌーズレンは、オランダで生まれ、ヨーロッパを中心に広がっている実践活動だが、同市では初の試みだけに、関係者らは来年6月の施設のオープンに期待を寄せている。

「そよかぜの森」の名称は先月、同市広報の公募に応募があった計49件の中から決定した。「そよかぜのような優しい支援を」との願いや、建設地の柿木町周辺のイメージが込められているとか。 

今年4月着工され、約1600平方bの敷地に鉄骨造り2階建て。延べ床面積は約1180平方b。建設費は約5億8500万円。

施設は、1階に重症心身障害者(定員10人)用の設備を設け、2階では知的障害者など(定員40人)に対応できる設備を設ける。1、2階に訓練作業室をはじめ、医務室、ケアルーム、浴室、食堂兼多目的室を設け、1階には、地域交流スペースや事務室、洗濯室、2階にウッドデッキを設置する。

特に新しい施設の中で注目されるのが、1階に設けられる「スヌーズレン」のためのケアルーム(14平方b)。「スヌーズレン」は、1970年代にオランダで重度の知的障害者のための余暇活動として始まったもの。「スヌーズレン」は、「くんくん臭いをかぐ」、「うとうとする」ちったオランダ語を組み合わせた造語とされる。

 「音」や「光」、「映像」、「触覚」、「香り」などの刺激で、重度の障害者がリラクゼーション効果を得られるように、オルゴールの音、天井や壁に映し出す映像、ミラーボールの光やアロマ効果による匂い、透明な筒の中で輝く液体の泡―など種々の道具や装置が用意される。

 運営にあたる同市福祉事業団担当者は「重症心身障害者向け施設は市内初だけに、重度心身障害者が生きがいを持って過ごせる施設に」とし、「5感の刺激でリラックスできるスヌーブレンに期待したい」と話している。

 「そよかぜの森」は、知的障害者らには、中型バスのスポット送迎、重症心身障害者にはリフトバスによる玄関先までの送迎などを予定している。また、7台分の駐車スペースもある。職員の熟練度などを考慮し、知的障害者などの入所は来年6月、8月、10月、12月で各月10人。重症心身障害者の入所は同10月、12月に各2人、再来年年1月、3月で各3人の入所を予定。今年11月30日まで利用申請者の募集を行っている。

 <問い合わせ>草加市社会福祉事業団TEL048・930・0311
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