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私設の「足尾美術館」開館・鈴木さんライフワーク常設展示

2016.10.3(草加市)
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 “公害の原点”といわれる旧・足尾銅山(栃木県日光市)を長年描き続けている、草加市美術協会会長の鈴木喜美子さん(74)が、新制作協会の「第80回記念展」(9月14日〜26日、東京・新国立美術館)で、今年の新作「足尾―2016」(150号)を発表した。建築中だった私設美術館「ミュゼ環 鈴木喜美子記念館」(本紙8月1日付、既報)もいよいよ今月21日に草加市神明1の9の24にオープン、今回の新作も展示する。

 鈴木さんは現在、1年に1作のペースで「足尾の今の姿」を現地に通いながら描き続け、新制作展で発表している。今年の新作は、渡良瀬川の源流と対比して、植林され人工的な自然再生への姿を描いている。「雄大な自然が人工的に造られたものと融合する姿を通して、再生への息吹や人間のちっぽけさを感じとってもらえれば」と鈴木さん。

 鈴木さんは、足尾を描いた作品群を保管していた自宅兼アトリエが、老朽化と東日本大震災の影響による雨漏りなどで破損したため建て替えることを決め、同時に保管と一般公開できる私設美術館「ミュゼ環」を併設しようと、4月から建築を進めてきた。

 15日に関係者、来賓によるオープニングセレモニーを行い、一般公開は21日から。毎週金、土、日曜日の週3日、午前11時から午後4時まで開館する。これまで描いた「足尾」の150号作品などを時代ごとに順次展示予定。300号の大作は、外向けのウインドウに展示し、道路側から常時鑑賞できるというユニークな造りとなっている。10人以上での来館は予約が必要。入場料は500円。高校生以下は無料。
 <問い合わせ>ミュゼ環 鈴木喜美子記念館TEL048・960・0388(金、土、日午後1時〜5時のみ)。
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