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来春「獨協大学前<草加松原>」誕生・東武鉄道が駅名を変更へ

2016.7.12(草加市)
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 駅名から「団地」が消える!― 東武鉄道株式会社(東京都墨田区押上)と草加市はこのほど、来春、東武スカイツリーラインの「松原団地駅」を、「獨協大学前<草加松原>駅」に変更すると発表した。旧日本住宅公団(現UR=独立行政法人都市再生機構)の松原団地の誕生以来、半世紀以上、住民に親しまれた松原団地駅だが、獨協大生の下車駅として定着する一方、近くの「草加松原」が国名勝に指定される中で、草加商工会議所が東武側に改名を要請。同市も市議会の満場一致の改名決議を受けて、東武側に要望していた。市民の間には、反対の声もあるが、同市は「改名を機に地域の魅力を高めたい」としている。

 松原団地は、1962年に旧・日本住宅公団の賃貸住宅として造成され、その規模から当時、”東洋一のマンモス団地”とうたわれた。しかし、老朽化に伴って、2003年からURは、「コンフォール松原」として、随時、建て替えを進めている。

 こうした中で、駅名変更の話は時折、浮上するものの、地域住民の中でも、特に団地への初期入居者らの現駅名への愛着は強く、反対の声が上がって実現しなかった。

 しかし、同駅に近い「草加松原」が14年に国名勝に指定されたのを機に、草加商工会議所が中心となり、同年4月、「松原団地駅名変更協議会(野崎友義会長、会員33人)」が発足。同協議会は東武鉄道と意見交換しながら、昨年2月19日に、駅名を「獨協大学前<草加松原>」に変更してほしい、と正式に東武鉄道に要請した。

一方、同市では、今回も住民から「駅名を変更しないで」との声が上ったため、市議会で議論したが、最終的に駅名変更を満場一致で可決。この結果を受けて、同市は今年2月17日に「駅名変更に関する要望書」を東武鉄道に提出した。反対住民へは、文書で通知して理解と協力を求めたという。

これらの要請を受け、東武鉄道は「地域と鉄道が親しまれる契機になれば」と改名に同意した。同社によると、駅名変更に伴う費用は「PASUMO」や「Suica」などのシステム変更にも関わるため、今後見積もりを出し、予算を確定していく。また、地元からの協力金などについて、同協議会などと話し合う。

 同商工会議所の山ア修事務局長は「将来に向けて、地域活性化につながる起爆剤になれば」と話し、田中和明市長は「”学生のまち”としての成長性と、国名勝地の両面をアピールして、地域の魅力を高めたい」と期待を込める。

一方、大学名が駅名に冠される獨協大の犬井正学長は「草加市と市民の皆様と共に歩みながら、魅力ある地域社会の発展に貢献し、本学の存在が地域の誇りになるよう、大学運営にまい進したい」と話している。
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