トップニュース

高齢者に健康づくりを出前・体協が「元気届け隊」出発

2016.7.4(草加市)
ニュース写真
外出も不自由で、運動不足になりがちな高齢者に、”健康づくり”を出前しよう―と、公益財団草加市体育協会(松本厚会長)は、6月から「元気届け隊」を発足し、市内の公民館やマンション街などの巡回を始めた。草加市は4月から、「健康づくり応援プロジェクト」に取り組んでおり、これを側面から支援する試みだ。「元気届け隊」のメンバーは、「健康運動指導士」の資格を持つ同協会員。地域を巡回して高齢者らの「血圧・体成分」「体力」などを測定し、保健師が栄養や健康生活についてアドバイスする。各自に合わせた運動プログラムも提供するというのもので、健康長寿、医療費抑制のユニークな試みとして注目される。

 同市が市内の60〜80歳代、約1400人を対象にアンケート調査したところ、「週1回以上スポーツをしているか?」との質問に、「はい」と答えたのはわずか約30%。このため、同市体育協会は、高齢者にターゲットを絞った健康づくりが必要とし、外出が不自由な高齢者に配慮して、地域に出かけて行って指導する、いわば”出前方式”の「元気届け隊」プロジェクトを発足させた。

 同協会の「健康運動指導士」の資格を持つ会員で、「元気届け隊」のチームをつくり、

高齢者施設、公共施設、町会や地域包括センターなどを巡回していく。

当面、モデルケースとして同市新里町のマンション街「ヴィ・シティ草加」の自治会を選定した。ここでは、共用スペースに、入居している高齢者に集まってもらい、「株式会社タニタ」(東京都板橋区)の計測機器を使い、「体組織測定」「体力測定」や、実際に運動し、その測定結果を見て、保健師が健康生活へのアドバイスをして、それぞれの運動プログラムを提供している。

特に測定データは、同協会独自のシステムで一元管理され、システム(端末)があれば、どこからでも自分のデータを自由に閲覧し、更新、比較検討することができる。

6月17日、「ヴィ・シティ草加」で行われた「元気届け隊」プロジェクトに参加した

古賀一之さん(70)は「協会の人が来てくれて、運動できるのはとてもありがたい。健康増進のほか、地域のコミュニケーションにもつながるので、若い人も積極的に参加してくれれば」と話す。


 このプロジェクトは、年間3回、4回、8回の3コース(1回60〜90分)があり、2、3か月に1度、各地域で行われる。現在、「ヴィ・シティ草加」のほか、3地域の公民館などでも始まっている。
 同協会の中澤充統括次長は「地域に健康を届けることで、市民に少しでも興味を持ってもらい、この事業に参加してもらいたい」と話している。同協会は今後、巡回している地域の事後支援をする一方、さらに巡回地域を増やしていくことにしている。
>戻る