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「自然再生」の足尾銅山を描く・鈴木さんが5月9日から個展

2016.4.25(草加市)
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 “公害の原点”と言われる「足尾銅山」(栃木県足尾町=現・日光市)の風景をライフワークとして描き続けている、草加市在住の洋画家、鈴木喜美子さん(72)(新制作協会会員)の個展「足尾だより」が、5月9日から16日まで、越谷市南越谷4の「ギャラリー恵風」(新越谷駅西口徒歩3分)で開かれる。越谷での鈴木さんの個展開催は初めて。

 地元草加出身の鈴木さんは35歳の時、スケッチ旅行の途中でたまたま、足尾銅山に出会った。鉱毒で無残に自然環境が破壊され、荒廃しきった山の姿は、相次いで両親を亡くしたばかりの寂寥感とも重なって、鈴木さんに大きな衝撃を与えた。以来、つかれるように
足尾の山容をキャンバスに描き続けた。
 「足尾の今を描く」との信念で、自然が少しずつ再生してゆく様子を絵筆で表現してきた。その作品群は、2005年に個展「足尾―風土円環」のタイトルで、米国・ニューヨーク市の国連本部で開催されたほか、草加市や栃木県内で展示され、多くの人々に感動を与えてきた。
 描き始めたころと比べると、廃屋となった工場や重機類などは次第に消え、鈴木さんは「足尾の風景は年々明るい色になり、自然の再生する力を感じる」という。
 鈴木さんは、所属する新制作協会展などで毎年、「足尾」の現在の姿を発表しているが、「子どもから大人まで、多くの人に作品を見てほしい」との思いから、同市神明の自宅を建て替えて、アトリエを兼ねた個人美術館「ミュゼ環」を建設中で、今秋にも開館する。
 今回の展示は、昨年発表した「足尾の今・2015|残されたもの」はじめ、150号からサムフォールまで、油絵10点、水彩・素描8点を展示する予定。
 <個展の問い合わせ>ギャラリー恵風TEL048・989・1899。
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