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いじめ防止へ「研修会」・青柳中が独自にサポーター制度

2015.4.6(草加市)
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 独自の「ピアサポーター」制度でいじめ防止に全校で取り組んでいる、草加市立青柳中学校(藤谷和史校長)で3月24日、生徒を対象に「ピアサポーター育成研修会」が行われ、生徒会役員ら30人が参加した。
 「いじめ防止対策推進法」が2013年9月に施行され、草加市でも昨年、児童生徒による「いじめ撲滅サミット」の開催や宣言などが行われた。同中では、学校いじめ防止基本方針の作成や保護者・地域への発信、いじめ防止の授業などに取り組んでいる。生徒総会で、その取り組みの一つとして、生活委員会を中心に、「ピアサポーター」制度をスタートした。
 「ピアサポーター」は、仲間を支えるという意味で、生徒の目と声掛けにより、互いに「いじめをしない」「いじめを許さない」「困ったときの助け合を求められる環境」を作る活動。「わたしは絶対にいじめはしません!」という宣言をした生徒に「NO BULLY(いじめをしない)」と書かれたピンク色のTシャツの形のバッジを配布、制服につけてアピールしてもらうほか、年2回の研修会を予定。現在、全校生徒中81%の377人がバッジを付けている、という。
 初めて行われた、この日の研修会は、いじめや人権問題に取り組んでいる、一般社団法人「人間と性°ウ育研究協議会の飯田亮瑠さん(34)が講師となり、まず、生徒たちを5班に分け、いじめから連想する言葉を思い思いに書き出して、それらの言葉をグル―プ分けし、「いじめとは何か」を考えさせた。
 生徒たちは、「どこからどこまでがいじめなのかわかりにくい」などと悩みながらも、「悪口」「無視」「キック、パンチ」「孤独」「集団暴力」などのキーワードを書き出し、そこから、「小さくて大きな犯罪」「心と体の嫌がらせ」「命にかかわること」などの、「いじめの定義」を導き出した。
 飯田さんは、インターネット上の書き込みは、消えずにいつまでも残ってしまう、スマートフォンのラインなどは大人が気付きにくいなどを指摘し、「いじめの加害者のストレスに気づき、どうしていじめるのか考えることも大事」と話した。
 また、濁流の川をいじめに例えて、向う岸にいる友だちを助けるにはどうしたらよいと、生徒たちに問いかけた。「橋をかける」「川をせきとめる」「泳いで助けに行く」などと答える生徒に、飯田さんは「危険な濁流には決して入っていけない。必ず先生や大人たちにつないでほしい。橋を渡るにしても、いじめられている子自身も自分の力で成長し、途中まで渡らなければ解決にならない」と締めくくった。
 研修を終えて、生徒会長の関一真君(3年)(14)は「はじめは自分たちでいじめをゼロにしようという気持ちだったが、いじめの元を止める、予防することが自分たちの役目だとわかった。仲間を増やしていじめを解決できるよう活動していきたい」と話していた。

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