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「くわいサイダー」作る・地元酒店が限定販売

2014.8.12(草加市)
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 「クワイが草加の特産地であった歴史を地元の人に伝えていきたい」との思いで、草加市金明町の酒屋さんがこのほど、ご当地サイダーとして地元産のクワイ100%を使った「くわいサイダー」を限定生産し販売、好評だ。
 クワイはオモダカ科の栽培変種で、ほろ苦い味とほくほくとした食感で、「芽が出る」との縁起をかつぎ正月料理などに使われる。草加市内の新田、谷塚地区は、隣接の越谷市と並び、かつてはクワイの一大産地だった。しかし、都市化の波や後継者不足などで生産者は激減、現在は2軒のみ。
 くわいサイダーを作ったリカーショップ・シライシ代表の白石弘さんは、清門町の生まれで、実家はクワイも生産する農家だった。白石さん(53)は「子どものころはおやつ代わりにクワイを食べていた。約35年前には新田駅前西側にもクワイ田があった。今は、金明町通りにブロンズ製のオブジェと立札があるのみでその歴史を知る人は少なくなった」という。草加では、以前に酒販組合でクワイ焼酎を生産販売していたこともある。
 昨年春に、以前からビールの仕入れで取引のあった、株式会社新潟麦酒(新潟市西浦区越前)に製造を依頼、クワイは金明町で今も生産を続けている農家から仕入れた。クワイ独特の風味が出せるまで30数回の試行錯誤を経て、限定450本を試験販売したところ、口コミで広がり9月中旬に完売した。ラベルは、友人のイラストライターによるクワイのゆるキャラが描かれている。
 今年は、750本を限定生産した。クワイ、砂糖、酸味料で作ったシンプルなサイダーで、白石さんは「クワイの香りがほのかに口中に広がり、同時にコクと炭酸が出会い、さわやかな喉越し、大人も子どもも楽しめる味です。このサイダーで地元の歴史を知ってもらい、コミュニティづくりになれば」という。
 275_gで1本230円(税別)。9月中旬まで同店で販売中(無くなり次第終了)のほか、近くの飲食店などでも飲めるという。
 <問い合わせ>リカーショップ・シライシ(草加市金明町617の3)TEL941・8888。

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