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芭蕉と曽良像を市民がお身拭い・「おくのほそみち」旅立ちの日

2014.5.26(草加市)
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 松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅に出立し、「その日やうやう草加といふ宿にたどり着きにけり」と記した5月16日(陰暦の3月27日)、草加市で芭蕉像(草加松原・札場河岸公園)と曽良像(おせん公園)の「お身拭い」や講話、野点が行われた。江東区、足立区、荒川区と連携した「江戸東京芭蕉祭」の記念イベントのひとつ。今年は草加松原が「おくのほそ道の風景地」として国の指定名勝となったことを記念し実施した。
 はじめに、草加宿神明庵で草加ペンクラブの松本孝さんが約50人の市民の前で講話し、松尾芭蕉と草加宿、「おくのほそ道」の中の草加に関する記述などを解説した。この後、市民と神明庵運営協議会の会員が一緒に芭蕉翁像と曽良像のお身拭いを行った。芭蕉翁像は1989年に、奥の細道旅立ち300年を記念して市民の有志により制作され旧日光街道の草加松原・札場河岸公園内に建立。曽良像は、2008年に市制50周年を記念して、同じく市民有志で作られ、すぐ近くのおせん公園内に設置されたもので、どちらもブロンズ像。像の制作者である麦倉忠彦さんも見守る中、参加者は雑巾で丁寧に像を清掃していた。
 今年初めてお身拭いに参加した市内在住の澤ア義紀さんは、「毎日草加松原を散歩するので、芭蕉翁像は見慣れていましたが、お身拭いをして近くで見てみると新鮮で、とても良かった」と話していた。
 清掃後、参加者には札場河岸公園で市茶道協会による野点で、お茶とお菓子がふるまわれ、それぞれ松尾芭蕉と草加の歴史に思いをはせながら、お身拭いの疲れを癒した。
 草加宿神明庵運営協議会の青柳優会長は「多くの方に参加していただけて良かった。今年は草加松原が国指定名勝となったので、これまで以上にまちと文化、文学のつながりを大切に活動していきたい」と話していた。

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