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マップ作成イベント・「草加松原」国の名勝に

2014.5.12(草加市)
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 昨年12月、文部科学省の諮問機関、文化審議会が答申していた草加市の「草加松原」が3月18日付で国の名勝に正式に登録された。江戸期の俳人・松尾芭蕉の「おくのほそ道の風景地」のとして、ガンマンガ淵(栃木県日光市)、殺生石(栃木県那須郡那須町)、黒塚の岩屋(福島県二本松市)など12地区とともに登録されたもの。埼玉県内の国名勝指定は、56年ぶり3件目となる。
 市では正式登録により、市民などへのPRに草加松原探索マップの作成や市内商店街にフラッグなども掲示した。5月16日に芭蕉像などのお身拭い、5月24日に市文化会館で記念式典を予定しているほか、観光協会などとの連携で観光事業も展開していく。また、専門家などを交えて松並木の維持管理体制を確立した、保存活用推進事業も行う。岐阜県大垣市などでは、すでに13地区を巡る記念スタンプラリーも展開している。
 「おくの細道の風景地 草加松原」は指定面積約1万9479平方b。草加市の中心部を南北に流れる綾瀬川沿いの遊歩道両側約1・5`にわたり古木を含めクロマツが634本立ち並び、「川に沿って延びる並木道の風景は壮観。今なお『おくのほそ道』の時代の雰囲気を伝える」と評価された。昭和40年代に排ガスや振動などで大幅に減少したこともあったが、市民運動や市による補植などの保存運動、県の保護などで復活し現在に至っている。
 草加松原は、日光街道の旧草加宿の北側に位置し、寛永7年(1630)の草加宿開宿時、または天和3年(1683)の綾瀬川改修時に松が植えられたとの伝承が残されている。芭蕉は、元禄2年(1689)3月末に「おくのほそ道」の旅に出立し、舟で千住宿に至り日光街道を北上、作品中に「その日やうやう草加といふ宿にたどり着けにけり」と記した。市民の浄財で芭蕉像なども建立されている。

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