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女川町で手焼き体験会を開催・草加地区手焼煎餅協青年会

2013.10.7(草加市)
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 東日本大震災で津波により壊滅的被害を受けた宮城県女川町で9月20日、サンマ収穫祭が行われ、草加地区手焼煎餅協同組合の青年部(小野寺圭一会長、会員8人)がボランティアで参加、手焼きせんべいをふるまった。
 女川は太平洋に接した日本有数の漁港であり、特に秋を代表する魚、サンマで全国的に知られている。女川町の高台にあり、現在、被災者の仮設住宅が並ぶ町立総合運動場の一角で開催された。同青年部が女川町で煎餅の手焼き体験を行うのは、大震災の半年後の9月と昨年から復活したサンマ収穫祭、そして今年と3回目。身内が被災した女川町出身の草加市の元職員を通じ、同町の関係者に連絡しボランティア活動が実現した。
 青年部は、本場草加せんべいの手焼き体験用のせんべい生地500枚を持参し、焼き方を手ほどきし、女川の人たちが手焼き体験、できたて熱々のせんばいをほおばった。また、杵と臼でつき、手作りした手のしもち300個も無料で配り、子どもたちには輪投げゲームを楽しんでもらった。
 女川町の木村さんは夫と子ども2人とせんべいの手焼きを体験し「子どもたちに手焼き体験と焼きたてのせんべいを食べさせたくて、今年もやりました。昨年よりは上手にできたと思います」と話していた。また、仙台市から訪れた高橋邦芳さん(68)と敬子さん(64)は孫の安孫子栞奈(かな)さん(12)と巧さん(7)と手焼きを体験し「埼玉県に住む親戚にサンマを送るために毎年訪れているが、せんべいの手焼きは今回知りました。草加せんべいはよく知っていますが手焼きの体験は初めてです」と話し、栞奈さんと巧さんもそれぞれ「とても火が熱かった」「楽しかった。温かくておいしい」と出来立てを食べながらうれしそうだった。
 小野寺会長は「同町の関係者に言われたのは、1回だけでなく継続的に支援をしてくださいということだった。今回は会員6人、元会員と草加市職員など3人の9人で参加した。財政面や人数確保など色々あるが、出来る限り継続していきたい」と話していた。さらに「1回目はがれきの山、2回目はがれきが半分ほどに、そして今回はがれきが見えなくなった。しかし、がれきが撤去されただけで、復興はこれから。でもこの収穫祭に訪れてくる人の表情が明るくなってきています。今年も来てくれたのかの声がとてもうれしかった」という。
 会場を訪れていた須田善明女川町長は「震災直後から支えていただき大変ありがたく思っています。復興は重要ですが、これからは応援してもらうだけではなく、こうした人と人の交流を深めていくことが今後最も大切なことになると考えています」と語った。
 この日の会場には、サンマ焼きと草加せんべいの手焼きという食欲をそそる香りが満ちていた。

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