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「河川の歴史」展を開催中・歴史民俗資料館で

2013.6.17(草加市)
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 人々の生活に影響を及ぼした市内河川の舟運や洪水の歴史を絵図、古写真などで解説、展示する「草加の河川の歴史展」が、市立歴史民俗資料館で開催中。
 江戸時代初期の1614(慶長19)年に関東郡代、伊奈備前守忠次が荒川から分離して備前堤を造ったことで出来た川が現在の綾瀬川。1630年(寛永7年)には、草加市内の新田開発、洪水防止のため、曲がりくねっていた古綾瀬川をまっすぐに河川改修(越谷市蒲生から草加市松江の谷宇古橋の間)し、現在の形になった。
 綾瀬川の舟運もこれにより盛んとなり、江戸期は隅田川とつながり(現在は葛飾区で中川と合流)、江戸に年貢米の運搬や、みそ、しょうゆ、クワイなどの出荷、肥料(人糞、油粕、魚粕など)、酒、石炭、石材などを入荷していた。積み荷の運搬、荷卸しをする河岸(かし)は、綾瀬川には上尾市から八潮市までの間に59か所あり、そのうち草加には21か所もあった。史跡として確認されているのは現在、藤助(越谷市蒲生)、札場、魚屋(以上草加市)などがある。
 同資料館では「日光街道だけではなく、舟運の発展が草加の経済や文化の発展にもつながっていたことを、今回の展示で知ってもらえれば」という。

 会場では、江戸時代に名主を務めた関根家に伝わる、「武蔵国石高古絵図」(市指定文化財)、稲荷神社蔵の大正期に奉納された舟運の絵馬の展示や、明治期の大洪水のようすを解説したビデオ上映などがある。
 7月6日午後1時30分からは、講演会「幕府代官伊奈氏の治水政策と綾瀬川」(講師は元埼玉県史近世部会調査委員の小澤正弘さん)がある。当日先着40人。
 同展は8月18日まで、午前9時〜午後4時30分。月曜休館(祝日の場合は翌日)。草加駅西口から徒歩5分。
 <問い合わせ>草加市立歴史民俗資料館TEL922・0402。

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