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国の「登録有形文化財」に・高砂の「藤城家住宅」

2013.1.7(草加市)
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 国の文化審議会(宮田亮平会長)は14日、同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、草加市高砂の旧日光街道沿いにある、古民家「藤城家住宅店舗・内蔵・外蔵」を、登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学大臣に答申した。近く、国の登録有形文化財に登録される見込みだ。草加市内では、4年前の「草加市立歴史民俗資料館(旧草加小学校西校舎)」に次ぎ2件目。
 草加市は昨年6月、所有者の同意を得て、埼玉県を通じ国に申請した。藤城家住宅は、日光街道の第2の宿場・旧草加宿のほぼ中央に位置する、町屋づくりの建築物。街道に面して建つ「店舗」は高さがあり、屋根の軒先は、江戸後期から見られる、町屋建築の特徴である出桁造(だしげたづくり=梁を差し出し、出桁で軒の垂木を支える日本独自の建築様式。深い軒を作り見栄えを良くする装飾的な様式)。開口部は、立格子で装飾されており、風格ある趣の昭和初期の商家。その後方には、重厚な造りの明治期の「内蔵」と「外蔵」が建ち、旧草加宿の典型的な屋敷景観をよく残しており、江戸時代の宿場町の面影を今に伝える歴史的景観上、貴重な建物。現在も住宅店舗として使用され、内部は非公開。
 藤城家は江戸時代から続く旧家で、明治期には米屋、大正期から昭和40年代ごろまで味噌の醸造・卸売りなどをしていた。現在の所有者である、14代目当主の藤城武志さん(69)(自営業)は「子どものころから親しんだ家なので、壊すのは忍びなく、3年前の道路拡幅の時にも曳家して残しました。子孫へ受け継いで守り伝えていければと思います」と話していた。

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