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日商簿記1級に合格・川柳中3年の岡田君

2012.9.3(草加市)
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 15歳2か月で、簿記検定1級合格の快挙。6月に行われた第131回日本商工会議所簿記検定の結果が2日に発表され、草加市立川柳中学校3年の岡田彩照(あやてる)君(15)が、2回目の挑戦で1級に見事合格した。23日に届いた合格証書を手に、岡田くんは「自分の限界がどこまでなのか試したくて検定にチャレンジし始めたので、目標だった1級合格が達成できてうれしい」とにっこり。主催の日本商工会議所事業部によると、「史上最年少かどうかは記録がすべて残っていないため確認できないが、近年では2009年に岐阜県在住の15歳が合格している。中学生が合格するのは極めて異例のこと」という。
 簿記に興味を持ったのは、小学4年のとき、会社で経理の仕事をしている簿記2級の資格も持つ父親(48)に勧められてから。はじめは家にあった大人向けのテキストを読んでいたが、ちんぷんかんぷんだった。簿記1日講習に親子で参加して、簿記の仕組みやルールなどがわかると、知識の吸収や理解度も速くなった。「貸借対照表や損益計算などの問題を解くのが、パズルを解くようなゲーム感覚で面白い。一つひとつ、きちんと組み合わせた、ひつつしかない答えにたどりつく達成感が楽しい」という。
 試しに4級を受験したら1発合格。3級は小学6年で、2級も中学1年で、それぞれ1回の受験で合格した。1級検定は問題もこれまでと比べ格段に高度になり、4つの問題(各25点配分、100点満点)のうち、原価計算、工業簿記は数学的な問題なので得意だが、商業簿記、会計学は国語的な問題なので苦手。約1年半、週2回簿記教室に通いつめ、自宅でも毎日3、4時間、勉強し臨んだ。
 昨年11月の受検では、64点と合格ライン70点に届かなかった。特に商業簿記は8点しかとれず、1科目あたり10点以上の合格基準をクリアできず、悔しい思いをした。今年6月の2回目の受検では、苦手科目を集中的に勉強した結果、商業簿記16点、会計学23点を取り、83点の高得点で合格を勝ち取った。
 受検のため通った、草加駅近くの「簿記の教室・メイプル」の南伸一・代表取締役(41)は「岡田君は努力型というより、頭の回転が速く天才型。簿記の問題は、物語にたとえるとストーリーの1部を応えるもので、応用力も身につけるためには全体像を知り、とことん追及するタイプ」という。
 1級合格により、税理士受検資格を取得した岡田君だが、来春から、高校に通いながら専門学校で学び、「公認会計士」の取得をめざす。「1級合格まで行けたことは、自分にとってこれからの大きな自信になる。新たな目標ができたので、公認会計士がどういう仕事か、まだよくわからないけど、これから勉強したい」とさらなる高い目標に向かってチャレンジを始める。

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