トップニュース

重症障害児用にロッカー設置・災害に備え、診療材など保管

2012.7.16(草加市)
ニュース写真
 草加市子育て支援センター(馬場博所長)では今月5日から、災害時に備えた在宅重症障害児の支援として、同センター2階に日常生活に必要な流動食や薬剤、吸引チューブなどの診療材が保管できるロッカーを設置した。対象となる世帯に無料で貸し出しをスタートした。同センターでは、こうした試みは全国的にも珍しいという。
 設置のきっかけは、昨年の東日本大震災後に田中和明市長と障害児を持つ保護者との懇談の中で要望されたもの。災害時に自宅が倒壊するなどした場合、保管してある流動食や診療材が使えなくなる恐れがあり、避難所でもすぐに手に入らないことも予想される。こうした悩みを解消するため、自宅以外で生命維持に必要な物品を3日分程度、病院が復旧するまでの予備として保管できるようにした。
 貸し出しは無料で、常温ロッカー(1室分のスペースは高さ、幅、奥行き各40a)を16室、低温保管を必要とする薬剤用に冷蔵ロッカー(高さ30、幅35、奥行き35a)は8室用意した。業者からのリース費用、今年度は市予算で約15万円を計上、今後は年間リース代約20万円を市が負担する。対象は、市内居住の18歳未満で流動食などを利用している脳性マヒなどの重症障害児で、障害者手帳1級と療育手帳Aの所持者。使用は原則どちらか1室。鍵は同センターで保管、災害時には職員が即時かけつけ、必要に応じ渡せる体制となっている。
 市の調査では、今年4月時点での対象者は13人。草加市栄町在住の松岡照美さん(39)は、4歳の二女のためにロッカーの利用を申請した。「24時間、人工呼吸器が外せない状態なので、昨年の大震災当日やその後の計画停電などで、とても不安を感じた。吸引チューブや流動食だけでなくミルク、水の確保も含めて、自宅以外での保管の必要性を痛感。センターは、自宅から歩いて10分程度の距離なのでこれで、ひとまず安心です」と話していた。
 馬場所長は「今後は利用者の要望を聞きながら、ロッカーの増設やスペースの拡大など随時、見直しを図っていきたい」という。
 ロッカーの使用申請は処方せんなどを添付して、子育て支援センターまで。
 <問い合わせ>草加市子育て支援センターTEL941・6791。

>戻る