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「からむし織」を体験・保存技術も学ぶ

2012.7.2(草加市)
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 草加市と姉妹都市を提携している、福島県昭和村の伝統工芸「からむし織」のしおり制作体験教室が6月17日、市立高砂コミュニティセンターで開かれ11人が参加した。
 からむし織は、イラクサ科の多年生植物「からむし」の繊維で織った織物で、1989年に福島県重要文化財に指定され、生産と苧(お)引き(からむしから上質な繊維を取り出す作業のこと)は、91年に国選定保存技術に認定されている。昭和村では、約600年前からからむしを生産し、現在は越後上布や小千谷縮みの原料として出荷されている。本州では昭和村が唯一のからむし生産地。昭和村では1974年ごろから、からむし織の生産が始まった。
 教室では、昭和村のからむし工芸博物館の吉田有子学芸員が、からむしを育てる土作り、刈り取り、皮はぎ、苧引き、苧紡(おう)みと呼ばれる糸づくり(乾燥したからむしを爪で細かく裂き太さを均一する)など一連の工程を映像を使い説明。このあと、吉田さんが糸づくりを、(株)奥会津昭和村振興公社からむし事業部の星千賀子さんが高機(たかはた・立って織る織り機)、織り子の齋藤トキイさんが地機(ちはた・座って織る織り機)を実演。
 「地機で着物の一反を織るのに1か月はかかる。糸作りには、縦糸に3か月以上、横糸に2か月以上かかります」との説明にみな驚いていた。このあと参加者はアドバイスを受けながら、高機で長さ11a、幅3・5aのしおりを10分ほどかけて織り上げた。体験した斎藤三枝子さん(61)(吉町2丁目)は「一度やってみたかったので、コツを教わりながら体験できて楽しかった。多くの市民がこうした伝統技術にふれてもらえれば」と話していた。

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