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伝統の御輿「草加もみ」・草加小3年生が学ぶ

2012.3.19(草加市)
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 草加市立草加小学校(寺島高志校長、児童数788人)の3年生129人が9日、同小の近くにある神明神社と八幡神社の祭礼時に担がれる神輿の担ぎ方である「草加もみ」を、草加宿若衆頭4人から同小体育館で学んだ。
 「草加もみ」とは、綾瀬川の流れと船頭が船を操る様を表現した独特な掛け声と神輿の担ぎ方(同市歴史民俗資料館中島清治さん談)。同市は、市内を流れる綾瀬川を利用し、江戸との舟運により栄えた宿場町である。
 児童は最初にビデオで、神明神社祭礼での神輿の宮出しから宮入りまでを学んだ。次いで、体育館に運ばれてきた子ども神輿を、若衆頭4人(富永悟・今井一之・田川浩司・川井健二さん)から指導を受けながら1組から4組までのクラスごとに担いだ。「ながせ」は前に進め、「まわせ」は時計回りに回る、「やんわれ」は船が波で左右に揺さぶられるのでうまく乗りこなせということで、神輿を左右に大きく揺さぶるなど、草加独自の掛け声をあげながら、神輿を上に持ち上げたり、揉んだりした。順番を待つ児童も担いでいるクラスと一緒に、大声で掛け声を掛けていた。
 指導に当たった富永さんは「神輿を担ぐのは楽しいが危険な面もある。事故を防ぐにはみんなも心を一つにし、息を合わせること」と児童に話した。神輿を担いだ児童からは「見た目は軽いと思ったが、案外重かった」、「とても楽しかったし、色々勉強になった」などの感想が述べられた。
 3年生の社会科は「草加を知ろう」という地域の歴史などを学ぶ内容となっており、これまでに県の重要文化財の指定を受けた甚左衛門堰や草加宿の面影を残す神明庵などを行っている。今回の授業は、児童から市内の祭りを学びたいという要望受け、歴史民俗資料館に相談。同館は若衆頭に呼び掛け、「草加宿伝統文化講習会」として実現した。市内の他の小学校からも講習会の希望が寄せられている。
 資料館の中島さんは「地元の祭礼の楽しさや成り立ちを伝えていきたい。子どもたちが草加の礎である草加宿に関心を持ち、祭礼に参加してくれれば」と話した。

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