ニュース

ボランティアの連携重要・防災まちづくり講演会

2012.3.19(草加市)
ニュース写真
 草加市学園町の獨協大学で11日、「防災まちづくり講演会 ボランティアを考える〜東日本大震災を経て〜」が開催され、約300人が来場した。この講演会は、ボランティア同士の連携をこの機に見つめ直して、結束力の強いまちの実現を図ることが目的。草加市と草加市社会福祉協議会が共催、獨協大学が協力した。
 第1部では、岩手県陸前高田市でがれき撤去で活動した消防職員や福島県福島市に派遣され復興支援をした下水道建設課の職員、福島県相馬郡新地町のボランティアセンターで活動した市社会福祉協議会職員の経験談や感想などを報告した。
 この後、福永教授が、東日本大震災と阪神・淡路大震災の「2つの地震から考える」と題し講演。「阪神・淡路大震災では、地域のコミュニケーションが円滑に図られている農村地帯の多い淡路島で早い救助活動が出来たこと、また、今回の東日本大震災では、首都圏で食糧や通信手段が確保出来ず不安が増殖されたこと」を例に挙げ、「公助を担う政治や行政が事前に自助・共助を組織化するなど、地域で助け合うネットワークをどのように構築していくかが大きな課題」と述べた。会場では東日本大震災が発生した午後2時46分に全員で1分間の黙とうを捧げた。
 第2部では、被災地などでボランティア活動した皆さんをパネリストに迎え、パネルディスカッションを開催。救援物資の受け付けや被災地への搬送などを行った草加青年会議所の大震災当時の理事長、五十嵐佳之さんは、「地域の方々とともに自分たちは何ができるかを考え、災害に強いまちをつくるという同じ思いを持ってネットワークを広げていくことが重要」と訴えた。がれきの撤去や生活支援などの活動などを続けているボランティア団体「立ち上がれ113」の佐藤圭哉(よしちか)さんは、約60人の仲間と40回以上被災地で活動した経験から、「災害時に行動するには、自分に何が出来るかを考えておくことが大切。得意分野を生かしたボランティアの連携が有効」と話した。南三陸町の避難所などでの炊き出しや、被災孤児救済に向けて経営する飲食店で募金活動を行った清水秀逸(しゅういつ)さんは、「ボランティアは自分の意識を変えることができる、自分のためになる活動」と、その意義を述べた。市社会福祉協議会主催のボランティアバスツアーに参加した細川侑希奈(ゆきな)さんは、「災害が発生した際にボランティア活動がしっかりと機能するように、日頃から顔を合わせ、自分に出来ることや役割を把握し準備しておくべき」と、ボランティア同士の連携を呼び掛けた。
 地元町会の防災部で活動する野口利夫さん(67)(吉町4丁目)は、「いざ災害が起きた際に、地域でどのようなことができるか見つめ直すきっかけになった」と講演を聞いた感想を話していた。

>戻る