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市役所庁舎で「木遣り」披露・草加鳶職組合の木遣り唄

2012.1.23(草加市)
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 草加市役所庁舎に6日、草加鳶職組合(服部信雄組合長)による威勢のよい木遣り唄が高らかに響き渡った。この木遣り唄は、市民に正月らしい雰囲気を味わってもらおうと、披露したもの。
 「木遣り」は、もともと神社造営に使用するご神木などの建築用木材を大勢で運ぶ時の掛け声だったものが、祭りの山車を引く際などに、おめでたい祝い唄として歌われるようになった。江戸時代から鳶職人の間で盛んに唄われるようになり、その後、鳶職人を中心に組織された町火消しによって木遣りの伝統が受け継がれていったと言われ、今でもお祝いの席などで披露されている。
 この日は、服部組合長はじめ総勢9人の組合員が市役所1階ロビーに設けられた舞台に上がり、「祝い木遣り(いわいきやり)」の一節で、「♪新玉(あらたま)の今日の佳き日を寿(ことぶき)て〜♪」から始まる、新年を飾るにふさわしい唄を披露した。服部組合長が重厚な声で一節を歌うと、全員が後から追いかけて歌う掛け合いの場面では、来庁者や職員が足をとめ、伝統的な祝い唄に聞き入っていった。最後に、今年一年の幸運を願って会場全体で3本締めをし、約15分の披露に大きな拍手が送られた。
 服部組合長は「きょうの日に向けて、昨年末からメンバーで集まり練習し、今年は皆さんが良いことに出会えるようにと思いを込めて唄いました。今年も着実に、一歩一歩仕事に取り組んでいきたいと思います」と話していた。
 この日、市民課窓口に来ていた八幡町の篠田昭治さん(59)=八幡町在住=は「昔は棟上げするたびに披露されていましたが、最近ではあまり聴くこともなくなりましたね。思いがけず木遣りが聴け、懐かしさが込み上げました」と微笑んでいた。また、谷塚町の阿倍美代子さん(62)=谷塚町在住=は「浅草などではよく聴きますが、地元草加で聴けるとは思いませんでした。新年にふさわしい唄を十分に堪能できました」と満足そうだった。

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