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「はやぶさ」奇跡の帰還語る・獨協大で講演会

2012.1.16(草加市)
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 人々の感動を呼んだ、さまざまなアクシデントを乗り越えて地球に帰還した、小惑星探査機「はやぶさ」。はやぶさのプロジェクトマネージャーを務めた川口淳一郎JAXA(独立行政法人宇宙研究開発機構)教授の講演会「小惑星探査機はやぶさが見せた日本力」が草加市学園町の獨協大学で8日開催され、関係者や一般市民ら約400人が耳を傾けた。
 川口教授は「小惑星の表面の物質を調べることで地球と太陽の起源をつなぐ情報や気候の変化などがわかる」ため、小惑星イトカワの表面の物質を持ち帰るという前人未到の計画を発案した、という。イオンエンジンで飛行、自律型ロボットであること、重力の小さな星のかけらを採取するなど5つの技術を使い「世界初、オンリーワンをめざした。NASAもためらうチャレンジだったが不安にならず、常にやれることを考えて手探りながら、帰還させることをあきらめなかった」と強調した。また、はやぶさが日本の能力を世界に示し、日本人に自信と希望を与えたことで「日本は製造の国から創造の国へ、個性とインスピレーションを伸ばす人材育成をしていくべき」と結んだ。
 第2部のスペシャルトークでは、2月11日に封切りされる東映60周年記念映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の原作者で獨協大学特任教授の山根一眞氏をコーディネーターに、主役の川口教授の役を演じた渡辺謙さんはじめ映画関係者がそろい、撮影秘話などを語った。
 渡辺さんは「川口教授の悩んだり辛いことを探して表現するべきだが、弱音を吐くシーンがなかった。ハイテクノロジーであっても確実に人間の思いや情熱が注ぎ込まれていないと動いていかないんだとわかった」と語り、さらに会場の学生たちに向けて「被災地で頑張っている若者たちから行動力やエネルギーを感じた。これから社会に出る皆さんもエネルギーをぶつけて世の中に活力を与えてほしい」とエールを送った。

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