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声の広報そうか647号に・朗読サークル「声」

2012.1.9(草加市)
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 草加市の朗読ボランティアサークル「声」(滝和美代表)が今年12月に1977年に結成以来、発足35周年を迎える。活動の軸となっている、市広報の内容を朗読しテープに吹き込み、視覚障害者に届ける「声の広報そうか」は、今年1月分で通算647号を数える。障害者からは、貴重な情報源として頼りにされている。
 同サークルは、76年12月に市福祉課主催の「朗読奉仕者講習会」の修了生有志22人をメンバーに発足。翌年1月から「声の広報そうか」作成をスタートしたが、当初は自主活動のため市の補助などは受けられず、録音器材は会員が持ち寄り、テープは自費で購入したり中古テープを使うなどして作成。現在は社会福祉協議会に防音設備の整った録音室があるが、当時は会員の自宅を毎回持ち回りで録音場所として使用。結成当時からのメンバーで元代表の矢崎庚子さん(77)は、「雑音が入らないよう雨戸やカーテンを閉めて録音しても時計の音やイヌの鳴き声、車の音などで何度も中断し、今の倍以上の時間がかかっていました。お役に立ちたいという気持ちと障害者からの感謝の言葉に支えられて35年も続けてこられました」と振り返る。
 また、スタート時、デモテープを作成し障害者に聞いてもらおうと会員が届けた際にも、趣旨が理解してもらえず押し売りと間違われ警戒されるなどの苦労もあった、という。テープは約20本から始まり、ピーク時は約160本を作成。1991年(平成3)6月からは、市から社会福祉協議会の委託事業となり、点字郵便としても発送できるようになった。障害者に届くのも広報紙発行から1週間程度かかっていたが、現在は、毎月5日の発行日には届くスピード化も実現した。
 現在メンバーは、平均年齢60歳後半、男性含めメンバーは24人。声の広報を柱に、障害者からのリクエストに応じて小説など書籍の朗読テープ作成なども手がける。会員個人の活動として、小学校での読み聞かせ、図書館での対面朗読などのボランティア活動に広がっている。
 滝和美会長(67)は「アクセントと滑舌に気をつけながら聞きやすい朗読を心がけて、声の広報のテープを作成しています。現在、次世代につなげるべくテープからデジタル化に向けて勉強中。大事な仕事だと思いますので、この活動が長く続いてほしい」と今後の抱負を語った。

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