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草加落語会が通算100回に・足かけ30年、1月30日に開催

2011.11.28(草加市)
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 「落語文化を根付かせたい」と市民団体・草加落語会(年間会員90人)が、1982年4月に第1回目の寄席を開催して以来、来年1月の公演で通算100回目を迎える。まちの商店経営者や団体役員ら役員が手弁当で運営し年3、4回のペースで足かけ約30年での到達。来年4月には同落語会発足30年周年も迎える。1月30日は、市立中央公民館で午後6時30分開演、柳家花緑、柳家喬太郎らが出演する。
 30年前、金物店経営の鈴木正利さん(故人)はじめ、本牧亭などの寄席の常連や学生時代に落研に入っていた人など落語愛好家が集まり、「プロの本格的な寄席を地元で」と意気投合、6人で発足した。初演はメンバーがよく噺を聞きに通っていた実力派、柳家小三治さん(現落語協会会長)しかいないと決め、自宅まで出演をお願いしに行き快諾を得た。社団法人落語協会(東京台東区)などの協力で、高座の作り方や提灯、所作台などすべてが手づくり、手探りの中でスタートし当初は年4回、現在は年3回のペースで開催している。
 草加落語会の役員、石田幸治さん(63)=市社会福祉協議会常務理事=は「ミーハー的なファンにならず、寄席のしきたりを守り地道にやってきたので長く続けてこられたと思う。辛口の常連さんも多く、芸人さんも手を抜かず熱のこもった噺をしてくれる。赤字になってメンバーが自腹を切るなど苦しいときもあったが、毎回楽しみにしてくれるファンの皆さんに支えられてきた。現在の年3回ペースを今後も維持し、落語の魅力を広めていきたい」と決意も新たにしている。
 ネタ帳を手繰ると、さまざまな名人、人気者たちの名前がずらりと並ぶ。第1回寄席は、トリに柳家小三治「花見の仇討ち」、春風亭小朝「幇間腹」、三遊亭円丈「コロッケは虹の彼方に」など。立川談志は第4回に登場し「源平盛衰記」を1時間以上熱演、会場を魅了した。第36回の10周年記念公演では、「小さん親子三代の会」として五代目柳家小さん、柳家三語楼(現六代目小さん)、小緑(現花緑)が出演、小さんは「笠碁」の絶妙な所作と話芸でファンをうならせた。このほか金原亭馬生、古今亭志ん朝の兄弟、三遊亭円楽、桂小南らが出演。馬生は急逝直前に出演、最期の録画として話題になった。
 石田さんは「古典落語には、人情味あふれた庶民の暮らしぶりや悲しみや苦しみ、お上に対する反骨精神などがユーモアたっぷりに生き生きと描かれている。現代人が忘れている心のゆとりの大切さなどを教えてくれる。笑いの中からみなさんにも感じ取ってもらえれば」という。

 草加落語会主催、財団法人草加市文化協会共催の「第100回草加落語会」が来年1月30日(午後6時30分開演)、草加市立中央公民館ホールで開催される。
 出演は、柳家花緑、柳家喬太郎、林家二楽、古今亭菊六。全席自由、前売りチケットは2500円(当日3000円)。前売りは、かじ万金物店(草加駅東口通り)TEL922・2556、花政(市役所通り)TL922・2556、大関商店(氷川町160の4)TEL922・3455、ヤマキ質店(草加駅西口)TEL925・3877、草加市文化会館(チケット専用)TEL931・9977、東武よみうりサービスセンターTEL987・0553で発売中。
 当日は年間会員席(5、9月、2013年1月公演の3回分、年間固定予約席・7500円)の販売もある。
 <問い合わせ>草加市文化会館TEL931・9325。

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