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目の不自由な人へのサポート塾・虹の会が企画、90人が学ぶ

2011.10.10(草加市)
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  草加市の「視覚障がい者虹の会」(宮田新一会長)主催による、眼の不自由な人へのサポート塾が2日、市文化会館で開催され、視覚障害者や聴覚障害者、ガイドヘルパー、訓練士を目指す学生など約90人が参加した。同会は、家に閉じこもりがちな視覚障害者の社会参加を促し、社会との関わり合いによる「共生」、「共動」を目指しており、健常者との日常生活の違いや求めているサポート方法を知ってもらおうと企画され、今回で4回目。
 講習では、最初に獨協医科大学越谷病院の視能訓練士・杉谷邦子さん視覚障害とはどのようなものか、視覚に障害を持つと日常生活にどのような影響が生じるのかを訓練士の立場から説明した。杉谷さんは「視覚障害者は、視覚によって情報が得られないため、サービスを受けるための仕組みを知る機会が少なく、障害者にも得やすい情報提供のためのサポートが必要です」と家族や周囲への理解と協力を求めた。
 次に、信楽園病院(新潟市)の歩行訓練士・清水美知子さんが、実際に視覚障害者にどのようにサポートすればよいか質疑応答を交えながら講演。「視覚障害は、色、視野、視力の低下など様々。また、光の入り方や距離、天候によって見え方も違います。視覚障害者本人もその視覚の状態を比べられないので自覚していないことが多い。症状や環境によってもサポートの方法も変わってくるということを理解してほしい」と話した。
 その後の質疑応答では、参加者から「障害者からサポートして欲しいとの意思表示をして欲しい」との意見が挙がると、視覚障害者からは「周囲に誰もいないかもしれないとの思いから声を出せない時もある」との回答や、「視覚障害者にもプライドの高い人もいる」、「障害があることを第三者に知らすことへの怖さもある」などと回答。講師の清水さんは「この質疑には、答えはなくサポート方法も一つではありません。このように、みんなで考えるきっかけづくりが大事」と話していた。
 その後、虹の会メンバーが、日常生活の中で健常者に助けられた体験談を披露。3月11日の東大震災発生時には、ふだん交流のなかった近所の人に声をかけられたり、スーパーにいた際に店員が「この建物は大丈夫ですよ」と大声で知らされたりしたことで安心できたことなどの体験を話した。各メンバーの体験談の後、宮田会長は「断られて嫌な気持ちになったことがあっても諦めずに声をかけて欲しい」と、改めて周囲のサポートの必要性を訴え、講習を締めくくった。
  受講した視覚障害者のガイドヘルパーをしている坂本陽子さん(62)=遊馬町在住=は「健常者と視覚障害者の両者の気持ちが分かるだけに、サポートの難しさを改めて痛感しました。こういった機会を通じてみんなで考えることが重要ですね」と話していた。
建立の寄付申し込み・問い合わせ>本陣石碑建立特別委員会の三田さんTEL922・2563。

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