ニュース

古民家にお休み処・草加神明庵オープン

2011.7.25(草加市)
ニュース写真
 日光街道草加宿の宿場通りにかつて商家として使われていた古民家を再活用した、お休み処「草加宿神明庵」(草加市神明1の6の14・札場河岸公園近く)が24日から本格オープンした。月曜日と年末年始の休館以外、毎日午前11時〜午後4時に開館、ボランティア団体が運営、観光案内や湯茶のおもてなしをする。
 今回活用される古民家は、2階建て延べ床面積約99平方b。外観は、切妻造り瓦ぶきで安政元年(1854)に建てられた、店舗と居住部分が丁の字に組み合わされた当時の商家様式を伝える地区内では最も古い建物。かつては大津屋の屋号で料理・飲食業を営んでいた。旧日光街道沿いには、近年まで江戸期や明治期の建物が現存していたが老朽化やマンション開発、道路拡幅などで年々姿を消している。市が2004年に実施した「草加宿に残る住まいと蔵の建物」調査では、店舗付き住宅6、店舗2、蔵10、離れ家3棟などを残すのみ。
 草加市が歴史的建築物の保存と観光拠点、地域コミュニティの場として活用できればと、所有者の久野昭治さんから無償で借り受け、今年2月からリニューアル。補強や内装工事を行い、1階に多目的トイレとキッチンを設けた。荷物の収容場所として使われていた2階は、和紙を使った柔らかな照明が特徴のギャラリーやイベント会場、交流スペースとして活用できるよう整備した。
 運営は市と協定を結んだ「草加宿神明庵運営協議会」(青柳優会長)が行う。男性5人、女性23人の計28人のボランティアスタッフが日替わり交代でおもてなしするが、メンバーが和ダンスや時計、囲炉裏などの調度品を古民家の雰囲気に合ったものを自宅から持ち寄り、6日からプレオープンしトレーニングを積み準備した。立ち寄った木崎建次さん(75)=八幡町在住=は「よくこの前を通りますが、歴史ある建物で和みますね。散策の途中で立ち寄れる場所ができてうれしい」と話していた。
 青柳会長は「地域の観光、文化、コミュニティ拠点として、子どもから高齢者が気軽に立ち寄れる場所にしていきたい。松尾芭蕉の奥の細道ゆかりの歴史ある草加宿と松並木を結ぶ場所にあるので、歴史散策などのちょうどいい休憩場所なので、アピールしていきたい。2階のスペースでは、地元ゆかりの作家の作品の展示や落語や講談の寄席など地元文化に貢献できるものを企画していきたい」と張り切っている。神明庵オリジナルグッズなども手がけたいという。
 <問い合わせ>草加宿神明庵TEL948・6882。

>戻る