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市内の避難者を支援・ふるさとつながり交流会

2011.6.27(草加市)
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 草加市内には16日現在、福島や宮城県内からの避難者が95世帯216人住んでいる。
 19日、避難者への支援物資支給と同市福島県人会や六町若衆会、ボランティア団体などによる「ふるさとつながり交流会」が、同市の一時避難所となっている旧花栗小で行われた。旧花栗小に避難した家族は、旭町にある財務省官舎などに既に移転している。
 支援物資は市民や市内の企業などから寄せられたもので、希望した41世帯135人に手渡された。物資は、世帯ごとにまとめられたミネラルウォーター、カップ麺、米、夏掛け(世帯人数分)、世帯キット(レトルト食品、トイレットペーパー、洗濯用洗剤など)と、衣類や毛布など必要な分だけ持てるものが用意された。洗濯機(2台)、電気ポット(9台)、炊飯ジャー(9台)、電子レンジ(3台)などは数に限りがあり、希望者の抽選となった。
 鈴木昭夫さん(84)とヤスさん(83)は、避難先である遊馬町の長女家族と物資を受け取りに来た。鈴木さん夫婦は福島県南相馬市から3月16日に避難してきた。「南相馬の家は壊れていないが、いつ戻れるのか目途が立たない」ため、長女の近くの空き家に移る予定。「そのための日用品を求めに来た」という。「家から出たことがなかったが、こんなことになるなんて。家賃の補助などあるのか」とつぶやいていた。
 交流会では、子どものためのスーパーボールすくい、朗読・読み聞かせ、マジック・腹話術などをはじめ、手話落語、馬頭琴演奏、マッサージなど障害を持った人や大人まで楽しめるイベントが催された。
 交流会の実行委員会委員長でもある斎藤重敏同市福島県人会会長は「帰りたくても帰れない県民の心を慰めることができれば」という。同県人会ではこの日、いも煮、カレーライスを用意、また馬頭琴奏者であるモンゴル人のセーンジャーさんを招き、ゆったりした雄大な旋律で寛ぎの時を提供した。
 六町若衆会(今井一之会長)では焼きそば、綿菓子、フランクフルトなどを用意。
同会は一時避難所開設以来ボランティア活動を続けてきた。今月25日にここが閉鎖されるので、市内の避難者との交流を検討していた。今回のイベントを聞き実行委員会に参加。今井会長は「夏に予定している盆踊りにも招待したい」という。
 市内の多くの団体・個人も参加。グランドゴルフ谷塚クラブでは、グランドゴルフ体験やスーパーボールすくいなど。耳に障害を持つ人たちの笑草会では手話落語。田中三郎さんと山本武雄さんはマジックと腹話術。元同市職員の石田幸治さんは実家がせんべい店を営んでいることから、300枚のせんべいを持参し一人で黙々と焼いていた。巨人軍内海哲也投手の専属トレーナー保田貴史さんは、結婚したばかりの薫子さん(戸田中央総合病院女子ソフトボール部トレーナー)と一緒に、マッサージで避難者の体をほぐした。レザークラフト教室、オフィス・フォーユーの読み聞かせなども行われた。
 避難者からは「子供が楽しめるイベントがたくさんありとてもよかった」、「背中のコリがほぐれた」などの声が聞かれた。
 斎藤会長は「まだまだ立ちすくんだままの人もいる。不安と焦りを拭い切れないが、交流の場をできるだけ設けていきたい」と話していた。

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