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心臓、脳疾患の救急施設・新医療センター来年4月開設

2011.2.28(草加市)
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 1分1秒を争う心臓疾患・脳疾患を中心とした救急医療体制の充実のため、草加市立病院(高元俊彦院長)に来年4月、(仮称)新医療センターがオープンする。草加市が2009年度から3か年継続事業で計画してきたもので、来月から建設工事が着工する。
 同センターは、市立病院東側に建設し本院とつながる。鉄骨造り地上5階建て、のべ床面積は約4956平方b。総事業費(設計、建築工事費、医療機器整備費など)は約29億9600万円(うち新年度分工事費23億1600万円)。
 1階に救急部門として、高規格救急車を配備した(仮称)救急ステーションが入る。将来的には救命機器を搭載したドクターカーの導入も視野に入れている。また、現在、保健センター内に設置の草加八潮医師会に運営委託されている、夜間急患診療所が、小児科に特化し移転、夜間や休日に対応した(仮称)小児夜間救急センターとして開設される。
 2階は、循環器センター(心疾患集中治療室8床)で、心臓疾患全般にわたる急性期治療を循環器内科、心臓外科のチームが一体となって取り組み、救急車で搬送された患者の閉塞した冠動脈をカテーテルで開通したり、血流保持のための血管内ステント(コイル)の植え込みなどの処置が行われ、手術が必要な場合は本院手術室に搬送する。
 3階の脳卒中センター(脳血管障害集中治療室12床)は、症状の進行を抑える治療を専門医と関連部門が一体となって行い、発症後の四肢の麻痺や失語などに対して初期からべッド上でリハビリを開始する。4階の腎臓センター・透析治療室(透析ベッド40床)は、透析を受ける患者だけでなく、脳卒中や心臓疾患などの合併症を併発している長期透析患者に対応できる施設。5階は市民向け健康講座などを開催できる研修室など。
 新医療センターは、市立病院スタッフが疾患ごとに専門チームを組み本院と兼務で運営。開設に向けて新年度に医師は8人、専任看護師は56人が増員される予定。2012年度から市立病院に心臓外科、腎臓内科が新設、専門医が配置される予定。
 市立病院への救急搬送は年間約4600人あるが、このうち重篤な心臓・脳疾患の救急患者は年間60人程度、市外転送されていたのが現状。新医療センターの稼働率を80%と想定した場合、「20べッドが確保され、365日のべ5840人の受け入れが可能となる」(市立病院事務部)という。心臓疾患は、年間100例めざし受け入れていきたいという。
 高元院長は「県東部地区の心臓・脳疾患に対する救急医療体制はまだ十分とは言えない。草加市立病院に心臓・脳疾患に特化した施設があることで、急性期から回復期への治療がスムーズに進み、病気後の回復、早期の社会復帰がのぞめる。草加市にとって誇りとなる財産になると思う」とアピールする。

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