ニュース

草加宿の賑わい復活を・古民家活用、街並み和風に

2011.1.3(草加市)
ニュース写真
 草加市が市民団体とすすめる、「今様・草加宿」事業のエリアには、旧道地区を中心にかつての江戸の風情を思わせる歴史散策路や古民家などを活用した、にぎわいづくりが進行中だ。正月には、市観光協会と草加史談会が企画した、旧道地区に点在する神社の「草加七福神めぐり」が人気となっている。
 旧道拡幅(埼玉りそな銀行草加支店〜3丁目掘の約170b。整備期間2011年度まで)部分では、地元住民による「旧道モデル地区まちなみ協議会」が旧道まちなみづくりルールが設定。新築や改築の際に軒下2・5bの確保、歩行空間に1bの壁面後退などを決めた。これにあわせ軒や格子、木製看板設置、瓦屋根など和風デザインを採用などすると、草加市が地区景観づくり推進市民助成金(一定基準を満たすと3分の2を助成、100万円上限)を交付する。申請は昨年度は2件、今年度は3件あった。
 草加駅東口から草加駅前一番どおり商店会を通り、市立歴史民俗資料館、東福寺などを通る「歴史散策路」が整備され、途中には、武家屋敷の長屋門をイメージに整備された住吉とやま公園なども整備された。県の水辺再生プランによる伝右川の緑道整備(六丁目橋から浦寺橋両岸約300b、2010〜01年度)も続く。
 草加松原地区と旧道をつなぐ、神明の「おせん公園」は、昨年度スペースを拡張、敷地内に現在、札場河岸公園内の俳聖・松尾芭蕉像と対になるように20年ぶりに河合曾良像が市民の募金で建立されて「奥の細道」紀行で草加を通った歴史を感じさせる。常夜燈も草加宿の出入り口の目印にと置かれ、草加宿の雰囲気を漂わせる。
 旧道地区には、江戸時代の古民家なども数軒現存することから、活用する動きも出始めている。「今様・草加宿」市民会議(岡野喜一郎会長)では、草加ふささらまつり、宿場まつりなどのイベントで、かつて大津屋の屋号で料理屋などを営んでいた久野邸(神明1・安政元年ごろ築造)を借り受け、お休み処として湯茶接待などのおもてなしをしている。今後は、産業振興課で借り受けて「仮称神明庵」として整備(今年3月完成予定)、地域住民ボランティアによる運営委員会(青柳優代表)による観光スポット、コミュニティ拠点としていく。1、2階で約100平方bの広さで4月から年末年始を除き原則毎週土日曜日、祝日にオープンする予定。
 「今様・草加宿」エリアには、市民ガイドボランティア「草加宿案内人の会」(田口儀一代表)も活動中で、歴史建造物コース、宿場散策とせんべい手焼き体験、松並木と文学散歩などをコースに案内してくれる。原則5人以上のグループで事前申し込みが必要。申し込み問い合わせは、草加駅西口高架下の市物産・観光情報センター(TL048・921・1800・水曜休館)まで。


 「今様・草加宿」事業とは かつての宿場のおもてなしの心とにぎわいを現代的に取り戻そうと、草加市と市民団体が協働ですすめている事業。2004年、国の「地域再生モデル事業」第1号に認定され、まちづくり交付金制度を活用し、旧日光街道(草加駅東口周辺)から草加松原・綾瀬川左岸地区の約134fをひとつの地域としてとらえ、草加駅前広場のバリアフリー化やスポット公園、歴史散策路、防災公園整備などがすすんでいる。事業費は12年度まで国からの支援約51・7億円など含め約146億円を見込んでいる。
>戻る