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レバノンにリコーダー贈ろう・音楽授業で平和願う

2010.8.2(草加市)
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 「紛争続きの中東レバノンの子どもたちに音楽の授業をして、心を豊かにしてあげたい」と、今年10月にレバノン国立交響楽団に招かれ客演指揮とフルートソリストとして共演する草加市栄町在住の音楽家・さかはし矢波さん(49)が、子どもたちに授業で使ってもらう楽器として、市民に家庭で眠っているリコーダー(縦笛)の寄付を呼びかけている。

 現在、東京フィルハーモニー交響楽団のフルート奏者として活躍するほか、国内はじめ台湾や中国などでリサイタルやオーケストラとの共演、各地の市民楽団などの指揮者として多彩な活動をする、さかはしさん。昨年11月、友人の外交官を通じ、正式にレバノン国立交響楽団から要請があった。国の内情を聞くうちに、日本との音楽交流がないことや小中学校では音楽の授業というものがないことに驚き、「音楽で交際貢献をしたい」という思いを抱き、現地での音楽の授業をレバノン政府に提案、実現の運びとなった。
 そこで問題となったのが楽器だが、現地調達は不可能。日本の小中学校で必ず音楽の授業で使い、卒業後は不要となり、各家庭で多くが眠っているのでは、とリーコーダーに着目。今回、指揮を務める草加市民吹奏楽団を通じ、草加市の協力も得て提供を呼びかけることになった。
 レバノンには公演をはさんで約1週間滞在予定で、可能な限り現地の小中学校で授業を行うが、さかはしさんは「今だに紛争が絶えない中東の中で、レバノンの子どもたちに、芸術による癒やし、音楽を楽しむ心の豊かさを教えてあげたい。10年続けられれば、子どもたちにも心の変化が起きて、戦争がいかにつまらないかを感じて、世界平和に目覚める一石を投じることが出来ればと思います。キラキラ星ぐらいは吹けるようにして、家族で音楽を楽しめるきっかけを作ってあげたい」と意気込みを語る。
 リコーダーは、500〜600本を集めるのが目標という。提供者は、11月7日に草加市文化会館で開催される、さかはしさんが音楽監督を務める草加市民吹奏楽団第30回定期演奏会に招待する。レバノンでの音楽の授業の模様もこの中で報告される。
 リコーダー提供は9月10日まで、草加市文化・スポーツ振興課、草加市文化会館、市内の各公民館・文化センター・コミュニティセンター、市民活動センター窓口で受け付けている。
 <問い合わせ>草加市文化・スポーツ振興課TEL922・2968、草加市民吹奏楽団事務局の平塚さんTEL924・7056。

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