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11月に「足尾一円環展」開催・画家の鈴木さん

2010.5.24(草加市)
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 日本の公害の原点「足尾」の風景をライフワークに描き続け、2005年ニューヨーク国連本部でも個展を開催した、新制作協会会員、鈴木喜美子さん(66)=草加市神明在住=の個展「足尾|風土円環」が11月4日〜8日、草加駅前アコスホールとギャラリーで開催される。後援者でこのほど、主催となる鈴木喜美子展実行委員会(浅古勲委員長)が立ち上がり協賛金の支援を呼びかけている。
 鈴木さんは新制作協会の福島誠氏に師事し、武蔵野美術大学卒。若いころに相次ぐ両親の他界に強いショックを受け、傷ついた心を癒やすために出かけた栃木県日光市でのスケッチ旅行の際に、足尾の荒涼とした風景に出会った。人気のない工場や緑を失った山、灰色に光る川、その異様な風景は鈴木さんの創作意欲をかきたて、以来30有余年、足尾を見つめ再生しようとする息吹を感じながらその変貌する姿を描き続けてきた。
 銀座の画廊や栃木県などで20数回個展を開催し、国連本部での個展は地球環境問題にも通じることから各方面から高い評価を得たが、まだ地元草加をはじめとした地域では、鑑賞機会がなかったため、池田国雄草加商工会議所会頭、小澤博前草加市長らが呼びかけ人となり、多くの人に鑑賞してもらおうと今回の個展が企画された。
 個展では、これまで描いた100点を超える作品の中から、「雪の足尾線」(1981年・第1回日本画郎協会賞展奨励賞)はじめ、40号から300号まで約50点を選び、地元草加でライフワーク「足尾」の集大成として開催される。草加市、同教育員会、八潮市、同教育員会、栃木県日光市が後援。
 鈴木さんは「当初は足尾の凄まじさに圧倒され衝撃を受けましたが、自然と対峙し、自分を見つめ直し気持ちを投影しながら描いてきました。単なるモチーフとしてなら、こんなに長くは続かなかった。自然の復元力と日本の公害の原点が失われつつある今、多くの人に作品を見てほしい」という。
 実行委員会によると個展開催には約400万円の資金が必要と言う。協賛金は1口1万円で、鈴木さんの作品絵葉書をファイルに納めた3枚セットをプレゼントする。
 <協賛金の問い合わせ>植田さんTL048・297・2087、佐藤さんTL080・3318・4933。
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