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東漸院薬師堂12年ぶりご開帳・子どもたちの健康祈願

2010.4.19(草加市)
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 草加市柿木町の古刹、東漸院(仁多見英一住職)で8日、寅年にだけ公開する薬師堂のご開帳が12年ぶりに、花まつり(お釈迦様の誕生日)と合わせて行われ、子どもや孫を連れた地元の人たちなどが訪れ健康や病気平癒を祈った。住職による護摩祈祷も行われた。
 同院山門をくぐり、本堂手前西側にある薬師堂に安置されている木像薬師如来坐像は、高さ68・2a、寄木造でひざ上で両手を重ね、薬壺を持つ端正な姿の像。「新編武蔵風土記稿」によると、江戸中期の享保(1716〜1735)のころ、高野山の木食僧、恵昌というものが作り東漸院に背負ってきたものと伝わる。現在、須弥壇中央の黒漆塗りの木爪型厨子に安置され、左右には色鮮やかな十二神将像も配置されている。
 柿木町に実家がある、伊東愛子さん(33)=越谷市在住=は長女の奈那ちゃん(2)を連れてお参りし「花まつりは毎年来ていますが、ご開帳は私が10歳くらいだった24年前に来た思い出があります。きょうは娘の健やかな成長を祈願しました」と話していた。
 柿木上組(1・2組)の薬師講中に所属する世帯により毎年交代で10軒が年番となり、花まつりと薬師講を仕切り、訪れた人たちに湯茶接待など行っている。年番長の豊田俊一さん(70)は「昭和40年代(1965〜74)までは青年団を中心に行われ3日間、稚児行列や演芸大会、植木市なども境内で行われ盛んだった」という。農家が激減、サラリーマン世帯が増えたことで現在では、薬師講中の高齢者が中心に行事を守り伝えている。

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