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米山氏が観光振興のヒント・「産学行」の講演会

2010.4.5(草加市)
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 獨協大学、草加市商工会議所と草加市の共催による「そうか産学行事業講演会」が3月13日、獨協大学天野貞祐記念館で行われ、市民約150人が参加した。
 そうか産学行事業は、獨協大学、草加商工会議所と草加市の3者が2004年2月26日に締結した覚書をもとに、地域産業の活性化と地域に根ざした産業振興を図るため、様々な事業を展開しているもので今回は、観光振興の目的で「草加のまちは宝の山」をテーマに、草加のまちで見過ごされがちな地域の資源をどう生かし、これからの観光をどう発展させていくかについて、獨協大学OBで地域遺産プロデューサーの米山淳一さんが講演した。
 米山さんは、元は財団法人日本ナショナルトラストの事務局長を務めるなど、これまでの31年間に日本ナショナルトラストでの文化財保護活動で培った豊富な経験をもとに、飛騨白川郷の合掌造り民家の保存、山口県岩国市の錦帯橋を含めた城下町エリアの文化的景観保存など、国内外の地域遺産を生かしたまちづくりの取り組み事例を紹介。空き家を生かしてまちを活性化させた「滋賀県長浜の黒壁プロジェクト」、過疎化が進み廃れていたまちなみや建物を一人の人間が少しずつ修復しながら、まち固有の地域遺産としての価値を生みだし、多くの観光客でにぎわうまちになった「木曽の馬籠宿」のエピソードなど、観光振興に役立つヒントが随所にちりばめられていた。
 米山さんは「建物保存など市民レベルの保護活動が活発化し、地域遺産の活用はまちづくりに欠かせなくなっている。地域遺産を観光などのまちづくりに生かしていくには、暮らしやすい環境を整え、まちそのものを生き生きとさせ、観光客だけではなく地域に住む人たちが快適と思う空間にならなくてはいけない。まちに愛着を感じる人が増え、訪れる人との交流も活発化し、さらにまちが活性化されていく。草加市内には、数は少なくなったが町屋住宅と付属する蔵、門など宿場町としての形が残っている。全国に誇れる地域遺産がたくさんあることに気づいてほしい」と話し、草加の現状をスライドで上映しながら、まちの変化に対して「地域の人たちみんなが、あきらめずに取り組んでいく姿勢が大事」とアドバイスしていた。

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