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走る電車に子どもら歓声・斎藤さんが鉄道模型寄贈

2010.2.15(草加市)
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 山やトンネル、ビルや民家、町で生活する人々。本物そっくりの小さなまちに、勢いよく電車が走る。鉄道模型Nゲージ(150分の1サイズ・内径9_幅)のレイアウトがこのほど、草加市立柿木公民館(藤川)哲郎館長)のロビーにお目見えした。「父親の遺品でもある鉄道レイアウトを活用してもらえれば」と匿名で市民が寄贈した。同公民館では一般に開放を始めた。

 鉄道レイアウトは、寄贈者のいとこでもある、草加地区交通安全協会事務局長の斉藤憲一さんを通じて同公民館に寄贈された。10年前、レイアウトづくりを趣味としていた足立区に住む叔父の斉藤義夫さんが亡くなったあと、貸し倉庫に長らく眠っていたもの。このほど倉庫から立ち退きを迫られ、その長男(草加市北谷在住)で今回の寄贈者が「精巧に出来ていて、父が一生懸命作ったものを壊すのは忍びない。だれか、受け継いでくれる人がいれば」と受け入れ先を探していた。交通安全協会柿木支部のつてで、同公民館館長が鉄道マニアだったことから、受け入れてくれた。
 自身も鉄道模型HOゲージマニアでもある憲一さんは「小さいころ、叔父の影響で兄と一緒に鉄道模型が好きになって、いろいろなことを教えてくれたのを思い出します。これは20年ぐらいかけて孫にも触らせず、コツコツ作っていたものです。叔父のレイアウトが日の目をみることが出来て、天国で喜んでくれると思います」と話していた。蒸気機関車や各地の電車のNゲージも50車両以上残されており、こちらも一緒に寄贈した。
 縦1b13a、横2b45aの中に収められた150分の1の世界は、鉄道マニアはじめ子どもたちにとっても見ていて楽しい模型だ。同公民館では、開放し自分のNゲージ車両を持ち込めば、自由にレイアウトのまちで走らせることも出来る。1度に4編成の操作が可能で、ポイント切り替えも16か所ある。畑や工場、団地、鉄橋と町には歩行者や車が往来し清掃車がゴミ収集していたり、建設中の民家があったりと生活感があふれている。Nゲージの線路は外回りから内回りと走らせ、中央の車両整備基地に入らせることもでき、運転士の気分になれる。Nゲージを持って遊びに来た子どもたちの夢中となっている。
 藤川館長は「マニアにはお宝のレイアウトです。昨年夏、公民館でも畳1畳ほどのレイアウト作りをしました。そのとなりに置いて、子どもたちに活用してもらいたい。親子で楽しんでもらえれば、社会学習にもなり視野が広がるのでは。大事に使わせていただきます」と話していた。

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