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200キロレースに挑戦・瀬崎小「伝書鳩クラブ」

2010.2.15(草加市)
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 埼玉県内小学校で唯一の草加市立瀬崎小学校(村田悦一校長)の「伝書鳩クラブ」が7日、埼玉草加競飛連合会の2010年春季レース・200`(タイムレース)に初参加した。当初は6日に実施される予定がスタート地点の福島県本宮地域が吹雪のため順延、翌日寒風吹きすさぶなか、クラブ員13人が大事に飼育してきた13羽が一斉に放され、初フライトにチャレンジ。レースには、埼玉県内の伝書鳩愛好家が保有する1万5300羽のハトが参加した。
 午前8時15分、福島県本宮で一斉に放鳩されたとの一報が入ると、伝書鳩クラブに所属する13人のうち7人の児童とクラブ顧問の土屋貴一先生、村田校長が鳩舎前に集まった。一刻も早くハトの姿を確認しようと児童と土屋先生は、冷たい強風の吹きつける校舎屋上へ上がり、必死に目を福島方面に向けた。今回のレースに40羽参加させている埼玉草加競飛連合会会員で同小の学校歯科医でもある、並木芳一さんも駆けつけ、「午前10時23分ごろ4、5羽鳩舎に戻ってきたから、学校にもそろそろ帰ってくるだろう」と一緒に空を見上げた。
 必死にハトの姿を探す児童の前に、最初の1羽が現れたのは、午前10時58分45秒。到着したハトを見て「あっ、サンバーだ」と児童たちは一羽ずつ名付けた名前を呼んで、歓声を上げた。2番目は午前11時15分45秒に「キャラメル」が、3番目は「モザイク」が午前11時32分54秒に到着。午後1時まで待ったが、戻ってきたのはこの3羽だけ。クラブの部長の勝島健斗くん(5年生)は「3羽戻ってきてくれたのはうれしいです。10羽もきっと帰って来てくれると信じています」と心配そうに話していた。また三津橋健二くん(5年生)と高橋優花さん(4年生)も「一生懸命200`の道のりを戻ってきてくれた。できれば、すべての鳩が無事に帰ってきてほしい」と口をそろえて話していた。
 並木さんは「風がやめばきっと戻ってきますよ。初レースで、こんな強風は過酷だったかもしれません」、村田校長は「改めて自然の厳しさ、命の大切さを教えられました。子どもたちにはいい体験になったはず」とそれぞれ空を見上げながら話していた。
 同小のハトは、7日夕方までに7羽、2月8日の朝には4羽の合計11羽が戻った。なお、レースの順位は、草加連合会51鳩舎1499羽中、最初に戻ったサンバーが701番目だった。
 同クラブは昨年6月、社団法人鳩レース連盟の埼玉競翔連盟の奉仕活動の一環で、命の大切さや思いやりの心を育てる一助にと発足。当初3人で発足したが、ふささら祭りや持久走、運動会などでセレモニー用にハトを放したりしてアピールして、クラブ員も増えた。今月20日には300`レースにもチャレンジ予定。今後は他の学校との文通なども計画中。

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