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草加宿を模型で再現・中島さんが資料をもとに指導

2010.1.4(草加市)
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 草加市立歴史民俗資料館(旧草加小学校西校舎=国登録有形文化財)では、江戸時代の旧草加宿を模型で再現しようと、子どもたちや大人がボランティアで参加、手作りに励んでいる。
 模型作りを企画したのは、同資料館嘱託で元教員の中島清治さん(62)。近郊の博物館には昔のまちのジオラマがあることに着目し「歴史のある町草加を再認識してもらい、ふるさとを愛する心を育て、まちおこしにもつながれば」との思いから。中島さんは1985ごろ、草加小学校の教員時代に郷土クラブをつくり子どもたちと、同小の敷地の一部でもあった、本陣も務めた大川図書家の模型を作ったことがあり、その経験を生かし構成した。
 利用者に参加を呼びかけると、大人も子ども夢中になりのべ30人が参加、学校が終ると日参するほど夢中になる子も。観て楽しく触って体験できる模型がコンセプト。畳1枚ほど(1b80a×90a)のベニヤ板を土台にして、縮尺1000分の1、街道や建物は500分の1サイズだ。季節は夏で、マジックでレイアウトして、白い紙粘土で街道や堤防などを作った。青々とした田んぼは、ゴルフ練習パット用の人工芝をホームセンターで購入。草加宿の商家や旅籠などの建物は、廃材で中島さんの家にあったバルサ材を活用、カッターナイフと木工用ボンドで造り、水彩絵の具で着色した。
 旧草加宿の絵地図や増補行程記(盛岡藩絵師・清水秋全筆・寛延4年=1751年)、日光街道中分間延絵図(文政年間=1818〜31)を参考資料に草加市文化財審議会委員の高橋操さんのアドバイスも受けて全体像を構成した。大川図書家から清水家に本陣が移行した時期の1750年ごろを再現している。合わせて古地図や大川図書についての説明なども展示する。
 中島さんは「江戸時代草加は幕府の米を生産していた直轄領だったことや草加宿は、参勤交代の混雑期には盛岡藩など大名家も宿泊したこと、松尾芭蕉も通って奥の細道の旅をしたなどの歴史に思いをはせることができれば。立体模型で身近に感じてほしい」という。模型は、今月下旬には草加松原の部分などを中学生が作り、完成となる予定だ。これをきっかけに、市が整備した歴史散策路上にもあることから、歴史民俗資料館を市民参加型施設にして市内外から多くの来館者を迎えたいと意気込む。

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