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さわやかさん映える・コンテスト浴衣地染め上がる

2009.6.16(草加市)
ニュース写真
 11月に開催予定の「草加さわやかさんコンテスト」で出場者が舞台で着る、ゆかた柄の染めが6日、草加市柳島町の級沒c染工場で行われた。埼玉県伝統工芸士の昼間時良さん(71)が伝統技法「注染(ちゅうせん)」で30着分を染め上げた。
 染められた柄は、全国公募し、4月の審査会でグランプリを獲得した県立越谷技術総合高3年・矢野宏実さんの作品。前日に、作品をもとに起こした型紙で図柄が防染糊で写された黄色のさらし木綿に、昼間さんが細長い口が付いた2つのヤカンを操り、長年の経験とカンで、3種類の染料を使い分け調整しながら、風合い豊かに染め上げた。染め上げられたゆかた地は水洗いされると、黄色い布地に赤と薄い青の野の花が鮮やかな色が浮かび上がった。
 昼間さんは「少しデザインを手直ししましたが、さわやかさんに出場するひとたちが舞台映えする、バランスの良いゆかた地ができました」と満足気だった。十分乾燥させたあと、7月ごろまでにゆかたに仕立てられる。市役所ロビー、伝統産業展示室で染めの工程を解説したパネルとともに実物が市民にお披露目される予定だ。
 注染はゆかたや手ぬぐいの需要が増えてきた明治以降、大阪で発達し、従来の型染めより生産性、色柄の豊富さが飛躍的に向上。両面裏表なく染められ、一度に複数の色が染められ、微妙なぼかしなど手作業ならではの味わい深い色合いが出せることが特徴。注染の業者は浜松や大阪、都内で操業しているが、近年大量生産できる安価なプリント染めに押され、かつては草加市内にも45軒以上あった業者も、昭和30年代(1955|65)をピークに減り、現在、埼玉県内で注染を行うのは同工場のみ。

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