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ワンダフル伝統技・草加せんべい手のし、イベントで披露

2009.6.8(草加市)
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 「昔ながらの手作りの技法を後世に伝えていこう」と、草加せんべい手のし保存会(篠田清会長、会員10社加盟)が先月24日、獨協大学で行われた国際交流イベント・草加国際村一番地のイベントの中で一般向けに実演した。
 かつては手作業だった、うるち米を蒸してつき、しんこ餅にして生地を延ばす、せんべい生地製造の工程のひとつ、「手のし」の工程部分も現在は機械化が進み行っている業者はない。草加せんべいの歴史である、伝統的技法が廃れていくのを憂い、生地製造業者を中心に10年前に保存会を結成し、後進への指導を兼ねて年1回実演、各種イベントの際に一般に公開している。
 この日は、国産うるち米を蒸して杵と臼でつき、約20度に傾斜した、のし台に生地を置き、のし棒で均一の薄さに延ばし、せんべいの丸型にくり抜くまでの作業を篠田会長はじめ会員13人が交代で実演した。米の蒸かす時間や水の配合などは、微妙な加減があり長年のカンが必要。生地を均一に薄く延ばす作業も熟練の技術、慣れがいる。訪れていた大学生や外国籍市民らも餅つきに参加するなど興味深そうに見学していた。出来立ての生地はあんこを入れ柏餅風にして、ミス草加せんべいの中川京子さんらが約400人分を会場でふるまった。味わった市民も「できたてはおもちみたいでやわらかくておいしい。この生地で作ったせんべいを今度味わってみたい」など話していた。
 篠田清会長(76)は「戦前には手のしの部分も機械化になっていたが、戦中戦後の食料統制で米が手に入らなくなり、機械も供出させられ、せんべい屋は廃業に追い込まれた。戦後の昭和25年ごろ再開できたときは、手作業でせんべいの生地を作るしかなかった。5年ぐらいで機械化になり、廃れてしまったが、いわば草加せんべいの忘れてはならないルーツ。細々とでも次世代に伝え、受け継いでいってほしい」と願っている。

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