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婦人靴で中国女性のハートつかんだ職人・(有)スプリーズ<地場にカツ>

2009.2.23(草加市)
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 (有)スプリーズ

 婦人靴メーカー、スプリーズの…というより同社のオリジナルブランド「divertire(ディヴェルティーレ)」は、日本国内より中国で知名度が高い。瀋陽の伊勢丹で取り扱われ、大連の久光百貨店では店舗展開している。
 ディヴェルティーレはボローネーゼ製法(イタリアの同地方発祥の靴製法の1つ)を取り入れ、これに独自の工程を織り込み履きやすさと歩きやすさを追求している。
 中国ではカタログやポスターなどすべて中国の女性を起用。「エステティックの高級店や美容室にも靴を飾らせていただいてファッショナブルさを演出し、地域密着でアピールしています」とスプリーズ社長の室永喜久さん(45)。
 ところで、地場の草加市でもディヴェルティーレを知る人は少ない。なのになぜ中国なのか?  草加市には若手経営者が情報交換や勉強会を通して集う『異業種草加RINC』がある。「そうか革職人会」の会員である室永さんもその一員。2007年9月、ジェトロ主催のジャパンフェアが中国・広州で行われた際に参加をすすめられ、共同でブースを借りて出展したのが中国との出合いとなった。「思いのほか製品の評判がよかったんです」  これを機にRINKのメンバーの一人が新しいビジネスモデルとして立ち上げていた『チャイナリンク』に加わり積極的に中国に踏み出した。  中国は世界の下請け工場としてのイメージが強いがチャイナリンクは大きなマーケットとしてとらえている。純日本製商品は中国では高価。それでも「繊細できめ細かな作り、クオリティーの高さ」が中国女性のハートをつかんでいる。
 本来なら日本で基盤をつくってから海外へ進出―となるのだが、国内の販路は零細企業が食い込むには複雑怪奇。それなら一気に中国へ、という心意気からビジネスチャンスが生まれた。
「うちが生き残っていければ若い人にシゲキを与えることができる」という。3月5日から上海の伊勢丹でのデビューが決まり、9月に天津へ進出する計画が進んでいる。「中国で4店舗の展開にもっていきたい」室永さんは意気盛んなのであります。
 (秋保 洋征)
 ◆(有)スプリーズ(草加市氷川町)
 2006年「埼玉県ベンチャー企業優良製品コンテスト」でオリジナルブランド『ディヴェルティーレ』が入賞。07年度第1回「草加モノづくりブランド製品」認定企業に選ばれる。スタッフは7人。通信販売のオファーが多い。(電)048・923局1444。ホームページ=http://www.sprees.co.jp
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