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関東大震災の資料集刊行・粕壁小で中根校長が授業

2014.3.17(春日部市)
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 春日部市立粕壁小学校(中根政美校長、児童874人)の5年4組で、「東日本大震災、そして90年前の関東大震災から学ぶこと」をテーマに、中根校長による道徳の授業が行われた。
 このほど、関東大震災当時の児童作文をまとめた貴重な作文集が郷土資料館に現存していることが分かり、粕壁小学校では、3月11日を前に、この資料を再編集するとともに、東日本大震災の資料と合わせて、貴重な経験や教訓を未来へつなぐため新たな資料集を刊行し、全児童に配布した。
 同校ではこの資料集をもとに、3月から6年生と5年生を対象に中根校長による道徳の授業が行なわれている。
 授業では、東日本大震災で被災し、津波により母と祖母を亡くした(父は現在も行方不明)岩手県大船渡市の女子高生の佐々木瑠璃(るり)さん(震災当時17歳)が、祖母に買ってもらったトランペットを倒壊した家の前で吹く写真が紹介された。現在佐々木さんは看護師となり、患者さんにトランペットを聴かせて元気付けるため日々練習しながら、力強く生きているという。
 また、津波で流された行方不明の友達を今も毎週末に探し続けている小学生の写真や中根校長がボランティアで被災地を訪れた際の写真などを交えて東日本大震災の様子が紹介された。
 資料集からは関東大震災当時の尋常小学校5年生の作文を朗読し、当時の写真とともに震災後の粕壁の人々や町内の様子などを学んだ。
 授業の最後には、今年度で38年間の教員生活の幕を降ろす中根校長から、「この2つの震災を教訓として、皆さんには命を大切に生きてほしい。粕壁小の誇り持ってほしい」と話しがあった。

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