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三郷で初のメロン栽培・農業女子4人が挑戦、市内で直売

2020.8.3(三郷市)
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 三郷市をメロンの特産地に――と、同市鷹野、戸ヶ崎地区の“農業女子”4人が今、同市初のメロン栽培に挑戦している。地球温暖化の影響などで、これまで中心だった葉物野菜の収穫が伸び悩む中、「夏場に期待できる」メロンに目をつけたもの。一昨年から苗作りに取り組み、今年は3月下旬から苗を定植、「露地」「水耕」「ハウス土耕」と異なる栽培方式でチャレンジしている。収穫の時期を迎え、4軒の農家では、大きな網目模様のメロンが育っている。今月上旬、市内の農産物直売所などに初出荷≠予定。将来はブランド化や市場への出荷も視野に入れている。

 メロン栽培に取り組むのは、農事組合法人「アグリ組合」(同市鷹野4丁目)所属の岡永寿江さん(55)(同組合理事)、江川直美さん(51)、鈴木弘子さん(52)、白石恵美子さん(53)の4人。小松菜などの葉物野菜中心の農家で、岡永さん以外は県外などから嫁いできた。

 葉物野菜は近年、地球温暖化などの影響で、「夏場の収穫量が減る傾向」。このため、夏場に強い農産物を模索し、同市農業振興課から「将来市の特産になる果物」を勧められた。三郷では昔から小玉スイカが栽培されており、「メロンもできるのでは」と挑戦を決めた。

 同市の「チャレンジ農業支援事業補助金」(昨年度)を活用し、種や「非接触型糖度計」などを購入し、一昨年から、県春日部農林振興センターの技術指導を受け、苗づくりから始めた。

 6品種を試した結果、網目模様の高級感と糖度が高いアールスメロン系の緑肉の「キスミー」と、赤肉の「ラブミー」の2つに決めた。昨年は市内飲食店の協力で、「メロンカレー」や「メロンスープ」も試作している。

 今年は3月下旬から4月上旬にかけて、各自60本の苗を定植。6月ごろの授粉(ミツバチや人工)で、1本あたり4個の実を育てることを目標にした。露地、水耕、ハウス土耕と各農家が違う方式で栽培している。多額の設備投資をせず、現行と同じ栽培――をモットーにしている。

 リーダーの岡永さんは「今ある設備を生かして、作りやすく、糖度の高いもの、付加価値がつくものを目指している。他の農家も効率よく栽培できるよう試行錯誤中」と話す。

 課題は糖度。目標は12度以上、今年はハウス土耕栽培は順調だが、露地ものは長梅雨の影響で糖度が上がらないという。

 収穫されたメロンは、今月上旬から農産物直売所「べじ太くん」(同市幸房)、農協売り場があるMEGAドン・キホーテ三郷店で直売の予定。4人は「三郷でメロンが作れることをアピールし、地産地消で新鮮なメロンを食べてほしい」とPR。「いずれは市場に出荷し、ブランド化を」と夢を膨らませている。
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