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公用車に「燃料電池車」・三郷市が災害用電源にも

2017.1.23(三郷市)
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 三郷市はこのほど、「本田技研工業(ホンダ)」(八郷隆弘社長、東京都港区)製の水素電池を使った燃料電池自動車「クラリティ FUEL CELL(フューエル セル)」を公用車として導入した。次世代エネルギー「水素」の普及啓発を目的に導入したもので、市長公用車として利用する。5年間のリース契約(リース料は650万40円)で、同車の導入は、埼玉県、さいたま市に次いで、県内自治体では3番目。

 セダンタイプの同車は、圧縮水素を燃料に、フル充填で約750`走行可能で、可搬型外部給電器「POWER Exporter 9000」に接続すれば、災害時など野外で使用できる電源として活用できる。フル充填に要する時間は、ガソリン車とほぼ同じの約3分。電源としては一般家庭の約7日間分を供給できる(いずれもホンダ測定値)。

 ホンダの担当者は「今後、更に技術を進化させ、ガソリン車と同等の価格で購入できるクリーンカーを目指す」と話しており、木津雅晟市長は「納車を機に、環境共生型の社会への取り組みを広くPRし、水と緑を大切にした環境に優しいまちづくりを更に進めて行きたい」と意欲を示した。

 もっとも、現在は同市内に水素ステーションがなく、充填するには越谷市神明町に週2回やって来る“移動式水素ステーション”など近隣の施設を利用するしかなく、扱いが難しいという難点がある。木津市長は「下水処理場の中には、下水処理中に発生する下水汚泥(都市型バイオマス)を水素に改質して燃料電池に用いている所もある。その技術が、こうした車に使えるようになれば」と期待を寄せている。