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柳田さん「胎児に絵本を」・読書のまちシンポ開催

2015.11.16(三郷市)
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 「日本一の読書のまち三郷推進計画策定記念シンポジウム」が7日、三郷市文化会館で開かれた。同推進計画の発表や「本との出会い、心の成長」をテーマに絵本作家中川季枝子と聖路加国際病院の細谷亮太医師の講話、日本一の読書のまち三郷の応援団長であるノンフィクション作家の柳田邦男さんによる記念講演、この3人によるパネルディスカッションが行われた。
 2013年3月に市議会で議決された「日本一の読書のまち宣言」に基づき家庭、地域、学校、図書館、行政、市民団体などと連携し読書活動を推進していくために、16年度から20年度までの基本方針について、大石京子・市生涯学習部長が発表した。この推進計画により、同市を将来、読書活動を通して人と人との絆を結び、誰もが、いつでも読書に親しみ、心豊かに暮らすことができる、文化のかおり高いまちにしていくことをめざす。
 講話では、代表作『ぐりとぐら』などの絵本で知られる中川さんは、「絵本作家になるきっかけは、保育士となり、子供に本の読み聞かせを行っていたが、子どもたちを引き付けたのが『ちびくろサンボ』。子どもたちをもっと喜ばせようと書いたのが『ぐりとぐら』だった」と明かした。
 聖路加国際病院の小児がん専門の細谷亮太医師は「私は1948年生まれで、絵本は少なく、伝記物が中心だった。やがて、テレビが浸透し始めたが、私は知識を得るには本が大事と思っていた。祖父も父も医師であったが、山本周五郎の『赤ひげ診療譚』を読み、医師になろうと決意した」と話した。
 パネルディスカッションでは、柳田さんをコーディネーターに中川さん、細谷さんをパネラーに、それぞれの立場から子どもだけではなく大人にも絵本が持つ楽しさ、優しさ、温もり、癒しなどが大切であることを、体験を基に話した。
 記念講演で柳田さんは、「「心豊かなまち」とは、親子が一緒に読書をし、こういう中から生まれてくる他者の痛みや悲しみを理解する気持ち、感性を育てること。新たに、母親が胎児に絵本を読み聞かせるマタニティブックスタートを提案する」と締めくくった。

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