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バイオリニストの式町さんが講演・前川中で「苦手なことも努力を」

2015.9.28(三郷市)
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 三郷市立前川中学校(肥沼武史校長、生徒416人)で19日、バイオリニストの式町水晶さん(18)を講師に「家庭・学校・地域ふれあい講演会」が行われた。3歳のとき脳性麻痺(小脳低形成)と診断されリハビリのために4歳でバイオリンを始め、現在バイオリニストとして活躍する式町さんは「障がいを乗り越えバイオリンの響きに思いをのせて被災地の復興を支える」と題し講演した。
 身体が不自由なことから言われた心無い言葉に傷つき、「負けじ根性だけはついた」という式町さん。苦手なことも努力することで克服してきたが、「小学校の時は追い詰められ、悔しさから思いやりがなかった」という。
 中学2年生の時、東日本大震災を目の当たりにして「自分のためだけではいけない。人のために頑張る」との思いが芽生えた。以来、被災地でのボランティア演奏や復興支援コンサートを行っている。また、被災地の現状から「普通に生活しているのは当たり前じゃない。防災意識を持ってほしい」と訴えた。
 講演の中で「浜辺のうた」「マイフェバリットソングス」、さらにオリジナル楽曲「孤独の戦士」「エスポワール」などを披露、体育館にバイオリンの音色が響いた。また、式町さんの演奏と共に生徒全員が復興支援ソング「花は咲く」を熱唱した。「人のために」という思いが芽生えてから手の麻痺が止まったという式町さんは「悔しくて頑張るのも大変だけど、自分のことを信頼してくれる人のために頑張ると奇跡は起こる。努力は報われる」と力強く語った。
 講演を聞いた、久保佳苗さん(15)(3年)は「幼い頃から障がいに立ち向かっている姿に尊敬し、努力して前に進む勇気を与えてくれた」と話していた。
 式町さんは明日29日、横浜関内ホールで行われる渡辺美佐子朗読会「忘れない わたしの友の〔3・11〕」(中澤八千代著)に出演する。

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