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17年ぶり2度目の日本一・読上算歴代最高齢の篠塚さん

2014.8.12(三郷市)
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 7月20日に兵庫県神戸市の県立文化体育館で開かれた、珠算日本一を決める「そろばんグランプリジャパン2014」(一般社団法人日本珠算連盟、日本商工会議所主催)の種目別読上算競技で、三郷市東町の鉄道会社社員、篠塚大介さん(38)が並みいる強豪を抑え見事、日本一に輝いた。同大会17年ぶり2度目で、歴代最高齢での日本一。篠塚さんは「仕事の合間を縫って、ひたすら練習を積み重ねてきた。緊張で指先が震えたが、集中力が途切れず運も味方した」と喜びをあらわにした。二人の息子も珠算教室に通い、「いつか親子で日本一を」と新たな夢が膨らんでいる。

 篠塚さんは高州東小2年のときに、「算数の成績をよくしたい」と自宅近くの岡庭珠算塾に週3回通い始めた。4年生からは練習が週6日、1日平均4時間に増え、「友だちと遊ぶ時間がなくなる」とやめたくなったこともあるが、奮い立たせたのが同じ塾に通う同級生の存在。中学、高校などで何度も日本一になったのを近くで見てきた。
 日本一を目指すには得意の読上算を磨くしかないと考えた。最近の練習は、過去の問題を吹き込んだカセットテープを聞き、繰り返し問題を解く地道なやり方。学生時代、夏休みには一日10時間以上練習したこともあった。その努力が実り、大学3年の21歳のとき、国民珠算競技大会(後の、そろばんグランプリジャパン)で読上算日本一に輝いた。全日本珠算選手権大会(公益社団法人全国珠算教育連盟主催)は1999、2000年と連覇した。
 競技会は、大学生時代ごろまでは毎年参加してきたが、社会人になってからは忙しくなり練習する余裕がなくなり、遠ざかっていた。5年前に子どもが珠算を始めたのを機に、「40歳までにもういちど日本一になる」と目標を立て、仕事の合間を縫って精進してきた。
 今回の同グランプリの読上算算競技には、小学生から60歳代までの珠算検定有段者315人が参加し、みな同じ条件で競った。予選は加算、加減算など5題を読み上げ、解答が間違ったら脱落する方式で行われた。決勝には約70人が残り、1題目で9人に、2題目で5人となり、3題目が終わった時点で篠塚さんと日本一経験者の大阪の女性の二人に絞られた。4題目はともに正解し、5題目で決着した。
 「二人になった時点ですごく緊張し、指先が小刻みに震えました。集中力が途切れたら負けだと思い、これまでの練習通りにやれば大丈夫と自信をもって臨んだ」といい、相手が誤答した瞬間、思わずガッツポーズが出て実感がわいた。
 篠塚さんは現在、そろばんグランプリジャパンと全日本珠算選手権の国内2大大会のみ照準に練習を積んでいる。2人の息子の存在も大きい。長男の晴斗君(高州東小5年)は、小3、4年生時に全国大会の読上暗算競技に連覇、埼玉県東部地域最年少で小学生初となる全国珠算教育連盟の暗算十段を4年生の時に獲得している。二男の颯太君(幼稚園年長)はそろばんを始めたばかり。
 篠塚さんは「いつか、そろばんグランプリジャパンか全日本珠算選手権で、親子で日本一を獲得することが夢。それまで、自分の力を維持したい」と新たな目標が生まれている。

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