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学校と地域一体で緑化活動・鷹野小が総理大臣賞受賞

2014.5.19(三郷市)
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 4月25日に東京都千代田区の憲政記念会館で、天皇皇后両陛下ご臨席のもと開催された「第8回みどりの式典」(内閣府主催)で、三郷市立鷹野小学校(岡戸義博校長、児童384人)が緑化推進功労者として内閣総理大臣賞を受賞した。長年にわたり緑豊かな地域社会づくりに励み、緑化推進に尽くした功績が評価された。岡戸校長は「開校以来、市、地域、PTA、卒業生が一丸となって緑化に取り組み、その後の緑に学ぶ教育活動や、循環型社会の担い手づくりをめざす活動、環境整備が高く評価された。この栄誉に恥じないよう今後もこの教育活動を進めていきたい」と児童、教職員らとともに喜んでいる。

 同小は水田を埋め立てて造成し、1974年4月に開校。当初、緑がまったくなかったことから、子どもの情操を育む緑豊かな環境づくりに校庭の一角に小高い丘を築き、児童や父母、教職員らが計画的に植樹してきた。この場所は現在では「鷹野の森」と呼ばれ、ケヤキやクヌギをはじめ、シラカシ、ポプラ、ムクノキ、ヒマラヤスギなど71種類の樹木が育っている。春には数種類の桜が咲き誇り、秋にはイチョウ、トウカエデなどの紅葉も楽しめる。四季を通じて、学習の場や地域の憩いの場となっている。
 この森を中心に同校では、自然に親しみ、緑を愛する豊かな心の育成も視野に入れた「持続可能な社会を担う人材育成のための循環型環境教育の実践」をテーマにさまざまな教育活動につなげている。緑の役割や大切さを科学的に学ぶ教材として、また自然体験や調査、栽培活動の実践など、各教科や総合学習の時間で積極的に活用している。
 校内樹木マップ作成や6年生主催による「全校樹木ウオークラリー」も名物行事の一つになっている。2006年6月には、全日本学校緑化コンクールで文部科学大臣賞も受賞している。
 楽しく緑に興味を持つように、児童が考案した学校キャラクター「たか野くん」や「節電デンジロー」など7体のキャラクターが校内のポスターや看板などで、児童に緑の大切さなどをPRしている。また、児童有志によるボランティア「鷹野の森クラブ」は、季節ごとに家庭や地域、PTAとの連携で、資源回収や親子で除草なども行っているほか、校内で収穫したラベンダーでポプリづくり、ゴーヤの種の配布なども地域住民に行い、喜ばれている。鷹野の森からさらに発展して、たかのファーム、ミニビオトープ、ゴーヤやヘチマによるグリーンカーテン、野鳥の巣箱・エサ台などの緑の環境整備もしてきた。
 緑化活動はさらに食育活動にもつながり、たかのファームでの野菜作りと調理体験、校内樹木の落ち葉を集め腐葉土にし、肥料にする落ち葉プールづくりなども行っている。夏休みの早起き学習会やエコクッキング、育てた野菜での「親子朝ごはんづくり」などで県教育の日「教育ふれあい賞」(県知事賞)も受賞した。
 今回の受賞で、木津雅晟市長を8日に表敬訪問し報告した、岡野七帆さん(6年)(11)は「3年生の時に葛飾区から転向し、緑が多くてびっくり。木の名前が覚えられるのが勉強になるし楽しい」、矢部羽琉さん(6年)(11)は「入学した時からたくさんの木に囲まれて触れているので、緑の大切さを感じ、勉強にもなる」と話していた。
 岡戸校長は「今後は、保護者向けの啓発活動にも力を入れていきたい」と抱負を話している。

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