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夕張再生に人生かける・鈴木市長が母校で講演

2013.12.10(三郷市)
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 県立三郷高等学校(栗山広直校長、生徒数598人)で11月28日、北海道夕張市の鈴木直道市長による「志を育む特別講演会」が開催された。鈴木市長は同校を1998年3月に卒業、2011年4月、29歳で全国最年少市長となった。また、今年度、世界経済フォーラムが40歳以下の専門分野における実績や社会貢献者を表彰するヤング・グローバル・リーダーズに選出されるなど世界にも認められる活躍をみせている。
 鈴木市長は「やらなきゃゼロ!〜夕張を元気にする全国最年少の市長の挑戦〜」と題し講演した。勉強ができなかった中学時代、人生初めての高校受験勉強。両親の離婚を経験し、生徒会長も務めた高校時代は「楽しいこともあったが辛いこともたくさんあった」といい、「普通に高校に通っているのは、意外と普通ではない。なんとなく両親に守られているのは当たり前のことではない」と語った。
 東京都庁への就職後、夜間大学へ進学を志し“人生二度目の勉強”の末、法政大学法学部へ入学。都庁職員、大学生、ボクシング部員をこなし、疲労で倒れたこともあったという。大学卒業後は“人生3度目の勉強”で都庁の昇進試験に合格。07年、財政再建団体となった夕張市に東京都職員として派遣され、2年2か月後に都庁に戻ったが、夕張市長選挙に推薦され葛藤の末、立候補し、当選を果たした。
 「市長になりたいわけではなかった。夕張をなんとかしたいと思った」という鈴木市長。進路や就職を控えた高校生に「学生のうちに最高の経験と最低の経験をしてください。最高の経験は心のよりどころとなり、最低の経験はそれを乗り越えた自分を支えてくれるものになる」と話した。様々な経験をしてきたからこそ言える言葉だ。
 かつて12万人いた夕張市の現在の人口は1万人になり、45%は65歳以上の高齢者だ。なお322億円の借金をかかえる夕張市を鈴木市長は「未来の日本の縮図。勘違いかもしれないけれど、人生かけて夕張を再生するのが仕事」と話し「みんながちょっと踏み出せば世界は変わっていく。わが後輩が、活躍してほしい」とエールを送った。
 鳥山佑樹生徒会長(3年)は「(市長の)夕張を元気にしたい、夕張に対する思いが印象に残った。高校生活ももう少しだがいろんなことに挑戦して成長していきたいと思った」と感銘を受けていた。鈴木市長が在学中、在籍した家庭科部の顧問だった横張亜希子教諭は高校時代の鈴木市長を「はっきりものを言う生徒だった」と振り返り、成長した教え子を笑顔で見守っていた。

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